歩きはじめの股関節痛はなぜ起こる?全身のつながりから考える原因と考えられるストレッチと対処法

「歩きはじめに股関節の前側がズキッと痛む」
「立ち上がる瞬間がつらい」
「しばらく歩くと楽になるけれど、最初の一歩が怖い」
このようなご相談を、日々の施術の中で多く受けます。
病院でレントゲンを撮っても「特に異常はありません」と言われ、
湿布や痛み止めで様子を見ている方も少なくありません。
しかし、こうした動き出しに出る股関節の前面の痛みは、
必ずしも「股関節そのもの」に原因があるとは限りません。
⭕️股関節は“単独”では動いていない
私たちはつい
「股関節が痛い=股関節が悪い」
と考えがちですが、実際の身体はもっと複雑です。
歩く・立つ・座るといった日常動作では、
・胸椎(背中の上の方)
・ 腰椎(腰の骨)
・仙腸関節(骨盤の関節)
・股関節
これらが連動して動くことで、スムーズな動作が可能になります。
ところが、
長時間の座り姿勢、運動不足、偏った身体の使い方などが続くと、
・胸椎や腰椎の動きが悪くなる
・仙腸関節の可動性が低下する
といった変化が起こります。
その結果、
本来分散されるはずの動きや負担が、股関節に集中してしまいます。
動きが悪い状態のまま日常生活を続けることで、
股関節には常に大きなストレスがかかり、
やがて「痛み」として表に出てくることがあります。

⭕️ 動き出しの股関節前面の痛み、その意外な原因
特に
「動き出しに股関節の前が痛い」
というケースで考えられる一つの原因が、
太ももの裏側から膝の裏側にかけての筋肉群の硬さです。
この部分の筋肉(ハムストリングスを中心とした筋肉群)は、
・骨盤の傾き
・股関節の動き
・歩行時の安定性
に深く関わっています。
何らかの理由でこれらの筋肉が硬くなり、
伸び縮みする力(伸縮性)が低下すると、
・骨盤が後ろに傾きやすくなる
・股関節が十分に動かなくなる
といった状態になります。
その状態で歩きはじめると、
股関節の前側に無理な負荷がかかり、
「最初の一歩で痛む」という症状が出やすくなるのです。
⭕️股関節の痛みを放置すると起こりやすいこと
「少し痛いけど、そのうち良くなるだろう」
そう思って我慢しながら生活している方も多いですが、
股関節の痛みを放置してしまうと、
別の不調を引き起こすことがあります。
例えば、
* 股関節をかばって動くことで腰痛が出る
* 体重のかかり方が偏り、膝の痛みが出る
* 歩き方が崩れ、足首や足裏に痛みが出る
といったケースです。
これは、
「負担がかかり続けることで、身体のバランスが崩れていく」
典型的なパターンとも言えます。
⭕️動画で紹介しているストレッチについて
今回の動画では、
太ももの裏側から膝の裏側にかけての筋肉を伸ばすストレッチ
をご紹介しています。
このストレッチを行うことで、
*硬くなった筋肉がゆるみ
*骨盤の後傾が改善され
*股関節の動きがスムーズになる
といった変化が期待できます。
結果として、
歩きはじめや動き出しに感じていた
股関節の前面の痛みが軽減するケースも少なくありません。
大切なのは、
「痛い場所を無理に動かす」のではなく、
股関節の動きを邪魔している要因にアプローチする
という視点です。
セルフケアで改善しない場合は
ストレッチはとても有効ですが、
すべての股関節の痛みが
セルフケアだけで解消するわけではありません。
* 痛みがなかなか変わらない
* ストレッチをすると逆に不安になる
* 日常生活に支障が出ている
このような場合は、
我慢せずに医療機関や整体院などの専門家に相談し、
「なぜ痛みが出ているのか」原因を明確にすること
が大切です。
原因が分かれば、
適切な治療やケアによって
痛みの改善を目指すことができます。

⭕️まとめ
歩きはじめや動き出しの股関節の痛みは、
必ずしも股関節だけが悪いわけではありません。
*胸椎・腰椎・仙腸関節の動き
*太もも裏〜膝裏の筋肉の硬さ
こうした要素が重なり、
結果として股関節に負担が集中していることも多いのです。
まずは、動画で紹介しているストレッチを取り入れ、
ご自身の身体の変化を感じてみてください。
そして、
「なかなか良くならないな」と感じたら、
早めに専門家に相談することをおすすめします。
股関節の痛みをきっかけに、
身体全体を見直すことが、
将来の不調を防ぐ第一歩になります。
こちらでストレッチのやり方を詳しい説明させていただいてます。
ぜひ、ご覧ください。
