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食事をする時、おおきく口を開けたときに「カクカク、ジャリジャリ」音が鳴るのが気になる【顎関節症】その原因とセルフケアの方法

口を開けるたびにカクカク、ジャリジャリと音がする
硬いものが噛めない
首や肩のこりが酷くてしょっちゅう頭痛になる

こんにちは。三重県桑名市で きっかけ整体院を開業しています。院長の近藤 俊介です。

食事をしているときや、口を開けて笑ったとき、あくびをしたときなどに、顎(あご)に痛みや抜けそうな感覚を日常的に感じることはありませんか。それらの症状を日頃から感じている場合、『顎関節症(がくかんせつしょう)』の症状かもしれません。
今回は、日頃から顎の痛みや抜けそうな感覚などの悩みを抱えている方に、なぜ『顎関節症』になるのかのメカニズムや、症状を悪化させないために気をつけるべきこと、などを解説していきます。

⭕️顎関節症って何なの?

口を開け閉めする顎関節や、その周りの顎(あご)を動かす筋肉に、関節のズレや過度の緊張などの異常により生じる顎の関節の疾患のことです。
以前は「噛み合わせ」が主な原因とされていましたが、現在は複数の要因が複合的に絡み合って発症すると考えられています。

主な3大症状(診断の目安)

◆顎関節や顎を動かす筋肉の痛み(疼痛): 口を開けた時、噛んだ時、あくびをした時、大声を出す時、安静時に顎の周りや耳の前に痛みが出る。

◆顎の雑音(関節音): 口を開けたり閉めたりする時に「カクカク」「パキッ」というクリック音や、「ジャリジャリ」といった音がする。

◆開口障害(口が開けにくい): 正常な開き方(指3本縦に入る程度)より、口が大きく開けられない。

これらの症状を日常的に感じる場合、顎関節症になっている疑いがあります。

また、顎関節症になると、関連症状として【頭痛、首や肩のこり・痛み、耳鳴り、めまい】など、顎以外の部位に不調が現れることもあります。
例えば、首や肩のこりをマッサージや整体で定期的にケアしているにもかかわらず症状がなかなか改善しない、または変化がみられない場合、その痛みは顎関節症が原因となっている可能性があります。

⭕️顎関節症の原因として考えられるもの

片方だけで噛む癖がある
→食事をする時などに、左右どちらか一方で噛む癖があると、噛んでいる側の筋肉ばかりに負荷がかかり筋肉が強張ります。たとえば右側で噛む癖がある人は、右の顎周辺の筋肉が強張るため、その筋肉の緊張により顎の骨が右側に引っ張られ顎関節に“ズレ”が生じます。

猫背、腰が丸まった姿勢などの「不良姿勢」
→不良姿勢が続くと、頭が前に出た「ストレートネック」のような状態になります。
顎を動かす筋肉の一部は、首まわりの骨にもついているため、頭が前に出るとその筋肉が引っぱられて緊張しやすくなります。そうすると、顎の関節を正しく動かすことが難しくなり、結果として顎の関節にズレや負担がかかりやすい状態になります。

歯列接触癖(しれつせっしょくぐせ)歯ぎしり・食いしばり
→「歯列接触癖」とは、何もしていない時に、上下の歯を軽く接触させ続ける癖です。本来、食事や会話以外のときは、上下の歯は数ミリ離れているのが正常です。無意識的に上下の歯が軽く接触するような力でも、顎の筋肉は持続的に緊張し、疲労や痛みの原因となります。

→睡眠中の歯ぎしりや食いしばり、日中の食いしばりは、顎関節に非常に強い負担がかかります。筋肉の過度な緊張により顎関節の動きがスムーズに行えなくなります。
仕事や人間関係、不安などによるストレスや精神的な緊張は、無意識のうちに全身の筋肉、特に咀嚼筋の緊張を引き起こします。これが、歯列接触癖や食いしばりを誘発し、顎関節への負担を増大させます。

関節円板の変形やズレ
→顎関節の骨と骨の間には、クッションの役割をする関節円板があります。上記のような過剰な負担が続くと、この円板が正常な位置からズレたり(前方位)、変形したりすることで、関節の痛みやカクカクといった関節音(クリック音)の原因となります。

★顎関節症かな?と感じたら:まずは「歯科(口腔外科)」へ

「カクカク音がする」「痛みで口が開けにくい」と感じたら、まずは歯科や口腔外科を受診しましょう。
歯科や口腔外科での検査は、単に「顎関節症かどうか」を診断してもらうだけでなく、症状の根本的な原因と関節の損傷度合いを特定し、最適な治療計画を立てるために不可欠だからです。

⭕️整体院でできる顎関節症へのアプローチ

◆顎の動きに関係のある、首や背中の骨の関節が硬くなり動きが悪い箇所の調整
→顎の動きには、首や背中の骨の動きが深く関係しています。頭は首の骨の上に乗っており、その首の関節に「歪み(ズレ)」があると、顎の関節の動きにも影響が出てしまいます。そこで、 首や背中の動きが悪くなっている部分を調整し、関節がスムーズに動く状態に整えます。

◆顎を動かす筋肉の緊張をゆるめる。【下顎や首、頭の側面(耳の周辺)の筋肉】
→顎を動かす筋肉は、[下あご・首・ほお・耳のまわり・頭の側面]にまで広がっています。
食いしばりや歯ぎしりが習慣になっていると、これらの筋肉が硬くなり、顎関節の動きにも負担がかかります。


また、関節の歪みがあると筋肉のバランスも崩れ、さらに緊張が強まります。そこで、 ほっぺ・耳まわり・首・下あごに付く筋肉の緊張をゆるめ、バランスを整えます。

◆骨格の調整・姿勢の改善
→骨盤が後ろに倒れて腰が丸くなる姿勢、猫背、ストレートネックなどの不良姿勢が続くと、顎につながる関節や筋肉にも歪みや緊張が生まれます。この場合は、 顎だけを整えても根本改善が難しいため、骨盤を含めた全身の骨格バランスを整え、良い姿勢がとりやすい体にします。

⭕️簡単で効果が高い 顎まわりセルフケア

★側頭筋ストレッチ:噛むときに使う「側頭筋」が硬くなると、口の開きが悪くなり、顎関節に負担がかかります。

やり方:

①人差し指・中指をこめかみに軽く当てる(強く押すのはNG

②口を軽く開けながら、こめかみの皮膚を後ろ・上に向かってゆっくりスライドさせる

(10〜15秒キープ × 3回)

 

★咬筋ストレッチ

咬筋は顎関節症で最も緊張しやすい筋肉。“軽く押しながらストレッチ”で筋緊張を減らせます。

やり方:

①奥歯のあたり(ほっぺの厚みがある部分)を指2〜3本で軽く押さえる

②押さえたまま、口をゆっくり5mm〜1cmだけ開ける

③筋肉がじわっと伸びる感覚があればOK

(10秒 × 5セット)

 

★胸鎖乳突筋(顎から鎖骨にかけて斜めに走っている筋肉)ストレッチ

首の筋肉が硬いと頭が前に出て、顎関節に前方ストレスがかかります。
顎関節症の人の多くで有効。

やり方:

①背筋を伸ばして座る

②顎を軽く引く

③痛くない範囲で首を後ろに反らし、ゆっくり斜め上に向く

④反対側へ首を傾ける

(20〜30秒キープ(左右1回ずつ))

(※この筋肉を軽〜く、つまむように揉むのもOKです)

 

⭕️まとめ

顎関節症の症状は、顎そのものだけの問題ではなく、首や肩の筋肉、姿勢の癖、ストレス、噛み方の偏りなど、日常生活のさまざまな要因が複雑に重なって起こります。

軽い違和感の段階では「そのうち治る」と見過ごされがちですが、症状が長引くほど関節円板のズレや筋肉の過緊張が強まり、回復までに時間がかかってしまうケースも少なくありません。

もし「口を開けると音がする」「硬いものが噛みづらい」「顎が疲れやすい」「首や肩のこりがひどい」などの症状を感じている場合は、早めに歯科(口腔外科)を受診して状態を確認しておくことをおすすめします。
関節の状態をきちんと把握することは、適切な治療や対策を選ぶうえでとても重要です。

そして、顎関節症には歯科の治療と並行して、整体でできる体のケアが非常に効果的な場合があります。顎の動きは、首・背中・骨盤などの全身のバランスと深くつながっています。
首の関節の動きが悪くなったり、猫背や骨盤の後傾などの不良姿勢が長く続いたりすると、顎まわりの筋肉が緊張し、顎の関節に負担がかかりやすくなるためです。

整体では、首や背中の関節の調整、顎を動かす筋肉の緊張緩和、骨盤を含めた姿勢改善を行うことで、顎関節への過剰なストレスを取り除き、スムーズに動かせる状態へ導きます。

さらに、日常生活でのセルフケアも大切なポイントです。「片側で噛まない」「姿勢を整える」「歯を軽く離す習慣をつける」「ストレッチで筋肉の負担を軽減する」など、毎日のちょっとした意識が顎への負担を大きく変えます。

顎関節症は、適切なケアを行えば改善が見込める不調です。そして何より、「顎だけの問題ではない」ことを知ることが改善への大きな第一歩になります。顎の違和感や痛みでお困りの方は、どうか一人で悩まず、お早めに専門機関や整体にご相談ください。

あなたが食事や会話を楽しめる毎日を取り戻せるよう、今回の内容が少しでもお役に立てば幸いです。

 

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