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おしりが痛いから『坐骨神経』ではありません

 

「1カ月以上前から腰からおしりあたりに痛みを感じるようになり、酷い時は痛くて動くのもつらかった」

そう訴えてこられた患者さん。問診をすすめさせていただくと「坐骨神経痛と言われた」とのこと。
整骨院の先生にそのように伝えられたようなのですが、間違った知識をそのままにしておくことは、患者さんのためにも良くないと思い「坐骨神経痛」について簡単に説明させていただきました。

本日はそんな坐骨神経痛について「正しい知識」を書かせていただきます。

 

◾️坐骨神経ってどこにあるの?

 

坐骨神経は背骨の腰部分から出ています。そのままおしりを通り足先まで伸びる神経で、下の図の赤い部分の所を支配しています。この部分にある筋肉や血管などに信号を送り働きをコントロールしています。

足の力が入りにくくなったり、階段を上がるのがつらくなったり、足が冷えやすくなったりするような症状がでることもあります。

 

坐骨神経痛の原因となる病気は、椎間板ヘルニア・腰椎管狭窄症・梨状筋症候群などです。
これらの病気の結果、坐骨神経に圧迫が加わることで坐骨神経痛の症状が発生します。

つまり、坐骨神経は病名ではなくて、椎間板ヘルニアなどの疾患があることで起きる症状のことで
それらの疾患なしに坐骨神経痛になることはありません。

本日来られた患者さんは、ご自身の腰の痛みは坐骨神経痛が原因である!というふうに整骨院の先生に言われたらしいのですが、、、これは間違っていますよね。
なので患者さんには、検査などをした後に「おそらく坐骨神経痛ではないと思いますよ」とお伝えしました。

あえて“おそらく”と付けたのは、わたしたち[柔道整復師]は診断はできないためです。

 

◾️坐骨神経痛の症状

周辺にある知覚領域(痛みを感じるエリア)が刺激され、電気が走ったような痛みや、ピリピリしたしびれ、麻痺などを引き起こします。

 

◎主な症状

  1. おしりから下肢にかけて痛みがある
  2. 長い時間立っている事が辛い
  3. 腰を反らすと下肢に痛みやしびれを感じる事がある
  4. おしりの痛みが強く、座り続ける事が困難
  5. 歩くと下肢に痛みが出るため歩けなくなるが、休むと歩く事が出来る
  6. 体をかがめると痛みが強くなる

などがあります。

□その他の原因となる疾患

ほかにも下記の例が挙げられます。

変形性腰椎症(へんけいせいようついしょう)
→加齢にともなって、椎間板が痛んできたり、腰の骨が変形する病気です。

腰椎分離症(ようついぶんりしょう)・分離すべり症(ぶんりすべりしょう)
→腰の骨に負担がかかることによって発症する疲労骨折です。

脊椎炎(せきついえん)・脊椎カリエス(せきついかりえす)
→感染した細菌が血流によって背骨に運ばれることで化膿する病気です。

その他、糖尿病、帯状疱疹、下肢の動脈閉塞、子宮内膜症などの婦人科疾患、喫煙、ストレスなど、坐骨神経痛を引き起こす要因は数多くあります。

 

◾️まとめ

 

今回は、坐骨神経痛の正しい知識について書かせていただきました。
おしりのあたりが痛いからと言ってそれが「坐骨神経痛」とは言えません。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などその他の疾患が検査や画像診断の結果あり、それにより坐骨神経が挟まれ引き延ばされることで神経症状が出る!これを坐骨神経痛と言います。

過去に整骨院や整体院、鍼灸院などで坐骨神経痛と言われたことがあるけど、今回の投稿を読んで
あれ?これってわたしのこと?と思われたり、診断は受けてはいないが、主な症状があてはまる、治療を受けているけれど、なかなか改善しないという方は、ご相談ください。なにかお力になれるかもしれません。

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