人の身体を診させてもらうということ

身体のバランスを診る時に忘れてはいけないのが
「そのまま鵜呑みにしないこと」
です。どういうことかと言いますと、別の記事でも書かせていただいたことがあるんですが
姿勢・バランスの崩れは必ず“悪”ではなくて、その人の生活習慣に適応するには、その状態が都合がいいので
結果的にその姿勢になっていることもあるからです。
そういう意味でも、身体の歪みは見たままの状態を鵜呑みにしてはいけないと考えます。
詳しく説明させていただくと
・右の肩が左に比べて高くなっているから右を下げたら整う、、、とか
・左右の腰の高さを比べてみると右の方が下がっているので右を上げましょう、、、とか
・巻き肩になっているので肩甲骨を寄せるように背中を反らせましょう、、、とか
見たままを鵜呑みにしてそれをそのまま正しいと思われる方向に戻す!という考えは浅はかすぎるわけです。
これは一般の人たちがそう考えてしまうのは専門的な知識もないので仕方がないのですが、専門分野の勉強をしてきている人が、ましてや現役で仕事をし人の身体を診させてもらっている人たちがそのような浅い考えで治療をしているなんてことは考えられない話です。
治療に携わっている人間である以上、ただ身体を診るだけではいけないんです。
中国には昔から
「小医は病を癒し、 中医は人を癒し、 大医は国を癒す」 という言葉があります。
三流の医者は病しか診ていなくて、二流の医者は“その人”を診ます。一流は次元が違うのでここでは割愛させていただきます。
私のような凡人は、一流の医者のように国をどうこうすることはできませんが、患者さんが困っている症状だけを診るのではなく、その症状によって患者さんが生活していく上で何に困っているのか、この症状が良くなればどんな幸せな生活が送れるだろうか、、、せめてそこまで想像する必要があります。
大袈裟と思われるかもしれませんが、わたしは「患者さんの命、人生を診るくらいの責任は持たないといけない」という想いをもって、この仕事に携わらせていただいています。
それぐらい強い気持ちを持たずして他人の身体を診させていただくのは相手に対して失礼だと思っているし、だから今でも積極的に勉強会へ参加したり、時間が少なくても毎日数ページは本を読むようにしたり、オンラインで講座を受けたりと、学ぶことを止めていません。
何もそんな自分が凄いだろ!といいたいわけでも、学び続けていることに他人から褒めてもらいたいわけでもありません。
全て目の前の患者さんの為であり、まわり回って自分のためでもあるからです。だから学び続けています。
基本、何にしても強いプライドはない方なんですが、治療に関してはそれなりのプライドを持ってやらせていただいてます。
それがですよ、、、ここから愚痴で、これが言いたかったので治療に対する想いを書かせていただいたといっても過言でもないんですが、、、
整体師をしている!という人に偶然話すことがあったんですが、その自称整体師さんに
「右肩が上がっていますね。」と言われたので
『そうなんですか?たぶん仕事の姿勢がそっちに傾くことが多いのかもしれませんね』そう答えました。
すると・・・
「右の肩が上がってるから下げた方がいいですね」ですって…それだけでは済まず頼んでもいないのに突然僕の右肩を掴み《グイッグリッ!グリッ!》と強い力で揉まれてしまいました。
まさか知らない整体師にマウントとられるとは思いもしなかったですね、、、

で、この時に思ったんです。
『右肩が上がっているから下げる!だから右肩を強く揉む…こんな浅はかな考えでしかも力技で信頼関係もない見ず知らずの人の身体を大した技術もないのに治せると思っているような自称整体師さんが、自分の店で誰かの身体を治療しているのか、、、と』
知らない人たちからすると治療だと思って受けているものが、一歩間違えれば悪化することだってあるし、結果的に患者さんが被害者になってしまうことだってあるわけです。いや〜こわいですね。
その方には、1日でも早く「人が人の身体を治せると思っているなんて烏滸がましい。身の程を弁えて自分にできる範囲を知り、その中で最善を尽くす!」私たちができることはそれだけ!ということに早く気づいていただき、これ以上被害者が増やさないようにしていただきたいです。