自分に合ったセルフケアの見つけ方
■はじめに
痛くなってら何かをするよりも痛くならないように何かをやっておいた方がいい。
虫歯になってから治療をすると時間も費用もそれなりにかかってしまいます。
それよりも虫歯にならないように、定期的に歯のメンテナンスをしてもらっている方が
そういったリスクを減らすことができます。(予防していてもならないとは限りません。)
「なんだか最近、腰の痛みが気になる」
「ここのところ忙しかったからか首や肩の凝りが気になる」
「寝つきが悪い、、、朝起きてたとき体が重い、、、」
のように、何かしらの痛みや不調が気になるようになり、テレビやYouTube、Instagramなどの
情報を見て自分なりに対策をされている方も多いのではないかと思います。
メディアで紹介されていた体操を見よう見まねでやった患者さんたちが、その数日後くらいから
「テレビでやっていた体操を試してみたら〇〇が痛くなってきた」といって、通院されることがよくありました。
テレビで見た体操をおこない痛みを訴えた方達が声を揃えていうのは
「あの体操は効果がない」「あの体操をすると身体を痛める」です。
はたして本当にそうでしょうか?間違ったセルフケアの方法をテレビで伝えていたのでしょうか?
僕の考えとしてこれは、半分正解で半分が間違いです。
どういうことなのか詳しく説明させていただきながら、自分に合ったセルフケアの見つけるための
考え方を説明させていただきたいと思います。
■同じ部分の『痛み』でもパターンはさまざま
【腰痛を例にしてみましょう】
(症例①)
→ 女性のAさんは、立ち仕事をしておられます。限られた空間の中で移動することはあるが、
仕事をしている内のほとんどが、その場で立ったままでの作業をすることが多いので腰に負担がかかるため腰痛で悩んでおられます。椅子に座った状態から立ち上がった時に腰が痛く、すぐには腰を伸ばせなかったり下にある物を取ろうと前屈みになる時に痛みを感じる!という症状で悩んでおられます。
(症例②)
→ 男性のNさんの趣味はゴルフです。ここ数週間、毎週2回は必ずゴルフコースへ行っているため、はじめのうちは気にはならなかったが、数を重ねるにつれてゴルフをした翌朝起きた時に腰がおもたくて痛い!ということ。
一番最近のゴルフではコースを回っている途中ぐらいから腰が重たく感じ痛くなってきたため満足に振れなかった。
前に屈んだりする動作は問題ないが、車から降りようと身体を捻った時などに痛みを感じる。
今回はこの2つの症例で説明していきます。
専門的な知識がなくても、なんとなく「AさんとNさん」の腰の状態は違うんだろうな…と想像できる
のではないかと思います。
腰が痛くなるまでの経緯や、痛みによる動きの制限の違いなどがこれだけ違うんですが、どちらも『腰痛』で一括りにすることができてしまいます。
これだけ状態が違う腰痛なのに本当に同じ[腰痛体操]で同じような効果を得られるのでしょうか?
そんなわけはありません。「Aさん」にも「Nさん」にもそれぞれ別の方法での体操法をする必要があります。
同じ体操をしてしまうと、AさんとNさん、どちらかの方が自分の症状に合っていない事をやってしまうことになるので、痛みが楽になるどころか余計に悪化してしまう場合も考えられます。
先ほど話にあった、メディアを見て、見よう見まねで体操をおこない身体を痛めた患者さんは、自分の身体の状態に
合っていない体操をやっていたか、自分に合った体操だけどやり方が間違えていたのかもしれません。。
■痛みのない動作を繰り返す行うことが大事
では、どのようにして自分の身体の状態に合ったセルフケアの方法を見つければいいのでしょうか。
まずは動画を探す前に自分の身体の状態をチェックするとこから始めます。
①痛みの出る動きと心地よく感じる動き
②動きやすい方向と動きにくい方向
まず、この2つを確認します。今回の症例だと、
→左右のどちらに捻るのが動かしにくいのか、前に屈むときどの角度から痛くなるのか!です。
この時の注意点として
・早く動かしてはいけない。ゆっくりと行う
・痛みがあればそれ以上は無理に動かさず、痛みのない動きの範囲を確かめる
ということに気を付けて行ってください。
その「心地よい動き」と「動かしても痛みの出ない角度」が今の症状に合ったやり方です。
動作のチェックをしたときに通常考えるのは「屈む時に痛くなるのだから、屈む動作を繰り返して改善を目指そう!」とかだと思います。
この考え方が全くの間違いではないですが、痛い動きを我慢しながら繰り返し行うと悪化してしまったり症状が長引くリスクが高くなるのであまりあすすめできません。
セルフケアをする時に大事な考え方は
★痛くない、心地の良い動きを積極的に行う★
です。これすごく大事です!!なので、痛いところ以外の体操やストレッチでも効果的だったりします。
例えば今回の症例だと、どうしても腰を動かすストレッチや体操に意識が向きがちになりますが
[症例①]の方の場合だと、立っていることが多いので、太ももの前側や裏側、ふくらはぎや足の指や足裏など
のストレッチをしてみたり、仕事の姿勢から肩甲骨や首周辺にも疲れがたまると思うので、
そのあたりを伸ばしたりするようなストレッチをしてみる、、、とか
[症例②]だと、足の疲れもあるだろうし、股関節にも負担が大きくかかるので股関節周辺の体操をしてみたり
肩・腕・手に力が入るので疲れがたまっているだろうからそのあたりのストレッチなどをおこなう。
といったように、痛みを感じるところ以外のところの体操やストレッチをおこなってみるのもいいです。
それを数日繰り返し行なっていると、不思議なことに痛みを感じていた部分の痛みが軽くなったり、改善されたりしていることがあります。
なぜ効果が得られることがあるのかというと…
「痛みの根本原因」は正直わかりかねます。実際はコレも原因だろうしアレもソレも原因だろう…です。さまざまな要素が絡み合って症状が出ているものなので、あれもこれも原因というのが現実です。
だから、痛みのあるところと関係ないだろう!と思うような部分のストレッチなどをすることで、痛いところが改善されたりする!というわけです。

■まとめ
長々と書かせていただきましたが、そろそろまとめさせていただきます。
自分に合ったセルフケアの正しい見つけ方は、
①改善したい部分の、動かすと心地良い動きを探す
②動かすと痛みを感じるストレッチや体操は避ける
③症状のある部分以外で、日頃よく使う部分のストレッチを行う
ネットやYouTubeなどでは、あらゆる方法が紹介されています。僕自身もInstagramでいくつか体操を紹介させて
いただいております。
この3つのポイントだけ頭に入れて、いろいろな方法を試してみてください。やってみて「心地がいいな」と思ったなら数日続けてみる。 数日続けてみて、途中痛みを感じるようであれば一旦やめてみて、別の方法を試してみる。心地の良い状態が続く、前よりも動かしやすくなった!と感じればそのまま続行してください。
それが、あなたに合ったストレッチ・体操です!!
また、自分の症状に合った方法も一つとは限りません。関係ないようなところでも関係していたりするので、あまり痛みに執着しすぎずに、自分の身体と向き合い、よく使っているところや疲れがたまっていそうなところの体操やストレッチを行い、心地よい動きを繰り返す!そうやって試行錯誤していくうちに、いつのまにか痛みが解消され身体がラクになってくれていることでしょう。
答えは一つではないので、心地の良い動きをどんどんやってみてください。
それでも、どうしてもわからない、やってはいるが改善されない!という場合は一度ご相談いただければと思います。
あなたの身体をチェックさせていただき、あなたに体操やストレッチをご提案させていただきます。
