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いったい何が原因?何もしていないのに突然あらわれた膝の痛み

先日、ご来院いただいた患者さんからリクエストがありましたので、

タイトルにも書かせていただいたように、今回は原因のはっきりしない

膝の痛みについて書かせていただきます。

◾️膝の関節ってどんな構造をしている?

まず下の画像をご覧ください。

 


膝の関節は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨・腓骨(ふくらはぎの骨)で形成されています。

 

ふくらはぎの骨に太ももの骨が乗っているだけのような関節構造なので他の部分の関節と比べると不安定な関節の構造をしているので、強靭な靭帯(じんたい)や、
人体で一番大きい筋肉でもある大腿四頭筋や他の筋肉によって関節の安定性が保たれています。

そんな不安定な関節ですから、その関節を支える筋肉や人体にかかる負担も大きくなります。

《膝に負担がかかる姿勢や動きとして》

  • 長い時間立ちっ放し
  • 繰り返しの立ち座り(座り姿勢が低いほど負担も大きくなります)
  • 重たいものを持ち上げようと踏ん張る
  • 運動などで踏ん張ったりする
  • 方向転換などの目的で急に体を捻ったりする

などが挙げられます。


◾️膝との関連性が深い関節

そんな安定性の低い膝関節は、安定性の高い関節に上側と下側の両方に挟まれています。

この上下の関節からかかってくる力の伝達をしたり、動きの微調整をしたりするのにもこの膝関節の存在は非常に重要です。

 

膝関節に関連の深い関節 その①

[股関節]・・・すごく強靭な靭帯や関節包という膜に覆われている、最も安定感のある関節です

 

膝関節に関連の深い関節 その②

[足関節]・・・可動域(動く範囲)の大きな関節で、たくさんの靭帯で固められ上からの重みや、床反力(下から伝わる力)も耐えられ、体を動かすのに重要な関節です。

 

 

◾️膝の痛みは、股関節や足関節からの影響で痛くなることがあります

上に書かせていただいたように、膝関節と股関節や足関節の関連性は大きいので影響を受け痛みが生じることがあります。この場合、直近のケガというよりは、数年前・十数年前などの痛みいわゆる古傷が原因になることがあります

 

例えば、過去に小さな段差で足を踏み外して足関節の捻挫をした場合、その周辺の筋肉が硬くなったり、靭帯の損傷により関節の安定性が低下もしくは関節の歪みを生じることがあります。関節が不安定になることで体の重心が傾いたりするので、膝にかかる負担が偏ってしまい結果的に膝に痛みが引き起こされます。

 

他には、足を組んで座っていた状態から立ちあがろうとしたときにビキっと股関節に痛みを感じた方のケースだと、痛みを避けるために痛くない方の足に重心がかかるような立ち方をします。重心に偏りができると膝にかかる体重にも偏ってしまうため負担のかかった膝の筋肉が硬くなったり、靭帯に損傷が起き痛みが引き起こされることがあります。

ここに挙げた症例はほんの一部で、足関節や股関節が損傷をする原因はさまざまありますが、いずれにしてもそれらの関節の損傷から結果的に膝関節にかかる負担が大きくなり、痛みが引き起こされるのです。

捻ったり、繰り返し負担をかけたりするなど、特に思い当たるような原因がないのに、ある日突然膝に痛みを感じるのはこういったことが原因です。

 

◾️治療法

膝関節以外の関節が損傷した場合の二次的な痛みに対する治療法は、あたりまえではありますが、痛みを感じている膝よりも足や股関節の治療がメインです。

なぜなら根本原因と考えられる関節の治療をせずに、痛みを感じている膝の関節の治療だけしていても、一時的には痛みが軽減したりすることはありますが、ほとんどの場合すぐに痛みがぶり返すからです。

ですから、足や股関節の歪みや、動きの改善などをしつつ、それと並行して膝の治療をすすめていく必要があります。そうやって全体のバランスを整えていくことで痛みが改善するまでの経過がスムーズになります。

◉《セルフケア》

足関節や股関節を過去に痛めたことがある場合は、股関節だと『腸腰筋』『臀筋(おしり)』『ハムストリング(太もも裏)』が縮まり硬くなっていることが多いのでこの辺りを優しくストレッチをしたり体操などで動かして筋肉の伸縮性を改善させます。

足関節の場合は、アキレス腱や足の甲やスネ側の筋肉が硬くなり足自体の動きや足の関節の動きに制限がかかっていたり、足の裏、とくに土踏まずや内側のアーチになっているところの筋肉が硬くなっているので、その辺りの筋肉や靭帯に対してストレッチをしたり、優しめの力でほぐすなどして筋肉と関節の柔軟性を高めていきます。

◾️まとめ

今回は、膝を痛めた覚えがないのにも関わらず、ある日突然膝が痛くて思うように動かせない!というような、原因のはっきりわからない膝の痛みについて書かせていただきました。

膝の関節は一見すると凄くシンプルな構造の関節なので治療が簡単そうなイメージを持てるのですが、上と下にある足や股関節の影響を大きく受けるため治療をするのに一筋縄でいかないところがある関節です。

からだのどの部分も同じですが、痛みのある部分だけを治療していてはあまり良い経過が見れません。
急性による痛みとは違い、原因のわからないような、いわゆる慢性的な痛みは痛み以外のところに原因があることがほとんどだと思います。

セルフケアなどをしていても、なかなか症状が改善しなかったり、もう数年も経つのに一向に改善しなかったり、なおさら痛みが増加してきているような状態であれば、一度医療機関に行っていただきレントゲンやMRIなどを撮影し診断してもらい自身の状態を知っておくのがおすすめです。

画像診断でも異常が確認できない場合は、膝に限らず腰や股関節、足関節などの治療を同時進行でおこない早期改善・早期復活を目指していきましょう。

 

症状改善はもちろんのこと、根本から改善し、すぐに再発をしないような体づくりができることを目的としています。

もしあなたが根本から治したいなと考えているのであれば、ぜひいちどご来院ください。

きっとお役に立てると思います。

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