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【起立性調節障害】朝になると体が重くて起き上がれない子どものために、家族で一緒にできる回復のためのケア

 

「朝起きるのがつらい」
「立つとフラフラするので、学校に行けない」
「なぜだかわからないけど、何もやる気がでない」

そんなお子さんを前に、
「甘えているだけなんじゃないの」 「どのように接したらいいのかわからない」

そんな子どもの姿を見て心配しながらも、 「ただサボりたいだけなんじゃないの?」と思い、
つい厳しく接してしまい悩んでいるご家族の方も 多いのではないでしょうか。

こんにちは。三重県桑名市で きっかけ整体院の院長 近藤俊介です。

起立性調節障害は、ここ数年、特にコロナ禍以降、小学校高学年、 中学生、高校生の年代で急増しています。

明確な理由はわかりませんが、 コロナ禍で生活環境が大きく変化したことで、子どもたちの自律神経の バランスを崩す原因となり、症状の増加に拍車をかけたとも考えられます。

 

⭕️起立性調節障害になる原因

起立性調節障害になる主な原因として、 『自律神経のバランスの崩れ』が考えられます。

立ち上がったときや、立っているときに自律神経による血圧や脈拍の調整が うまくいかなくなり、一時的に脳への血流が低下することで さまざまな症状を引き起こす病気です。

ですから、決して「怠け」「気持ちの問題」ではなく、 医学的に認められている自律神経による身体の病気です。

自律神経のバランスが崩れる原因として、 生活環境の変化・勉強・部活・友人や先生との人間関係・受験・ 家庭環境、家族との関係といったことや、

SNSや動画のアルゴリズムにより見聞きする偏った情報、 SNSによる他者比較や情報漏洩などの強迫観念も要因として 考えられます。

 

⭕️よく見られる症状

・立ちくらみ ・めまい ・朝起きられない・午前中の強い体調不良 ・朝は体が重いが夕方くらいから元気になる ・頭痛 ・動悸 ・強いだるさ

見た目ではわかりにくい症状が重なるため、家庭や学校では 周囲からの理解を得にくく、苦しい思いをすることが多くあります。

起立性調節障害の特徴的な症状である 『朝はひどく体がつらいのに、夕方になると元気になる』 という日内変動があることにより、ご家族の方たちからすると、

苦しんでいる子どもの姿を見て初めのうちは心配していたが、 次第に、 「朝、しんどいって言ってたのは学校をサボりたいだけだったのでは?」

と感じるようになり、子どもの将来のことを心配するあまり、 つい叱ってキツく当たってしまう親御さんも少なくありません。

お子さんを思って怒りたくなる気持ちは重々わかります。 ただ、子ども本人も何とかしたいけれど、思うように気分が上がらない、 体がついてこない状態ですので、叱るのをぐっと堪えてください。

⭕️少しでも回復させるために家でできること

1つ目は『生活リズムを整えること』です

起立性調節障害は、「朝起きられない」という症状と
夜なかなか寝付けない日が続くようになるため、慢性的な睡眠不足になります。

夜に寝られない分、昼寝をする時間が長くなったり、
15時以降の夕方に昼寝 をするようになるので、就寝時間に寝られなくなる、
というような負のループに ハマってしまいやすいです。

ですので、まずは睡眠リズムを整えることから始めていきましょう。
まずは、「起床時間」もしくは「就寝時間」のどちらかでいいので、
なるべく毎日同じ時間にします。

例えば、
・布団からは出られないかもしれないが、朝は一旦「7時」には起きる
・眠れそうになくても、寝る時間は夜の11時30分には布団に入っておく

といったように、ある程度時間を決めて生活するようにしてリズムをつくります。
私のおすすめは「朝起きる時間をだいたい決めておくこと」です。

こちらを勧める理由としては、 朝目が覚めたら、起きたくないし、眠いし、
動きたくないかもしれませんが、 わずかな時間だけ頑張って起き上がっていただいて、
【カーテンを開けて日光を浴びるようにすること】です。

朝の日光を浴びることで、体内にセロトニンというホルモンが分泌されます。
このセロトニン(幸せホルモン)は夜になるとメラトニンというホルモンに 変換されます。
このメラトニンは睡眠を誘う・睡眠に導くよう働きかける ホルモンです。

このホルモンの分泌を促すことで、バラついている就寝時間を徐々に一定にしていき、
最終的には、就寝–起床時間の睡眠リズムを安定させることができると考えます。

これが正解ではありませんので、起床時間を合わせるこのやり方をやってみたが
なかなかできない、それでも睡眠不足な状態が続く!という方もおられると思います。

そういう場合は無理をせずに、就寝時間を決めて睡眠リズムをつくるようにする
方法をお勧めします。

就寝時間を一定にするために重要なポイントは、
「寝る時間の1時間前にはスマホを使わないようにする」です。
どうしても寝つきが悪い場合でスマホを利用する場合は、

「インスタグラムやX(エックス)、TikTokなどで「いいね」などの反応をしないで、
なるべく刺激の少ない、激しくない動画や音楽にしておく」

夜は、どうしても思考がネガティブな方向にいきがちなので、
偏った情報を収集しないように気をつけてください。

これを守るようにしてください。

2つ目は、『水分と塩分を摂取する』です

心臓や腎臓に持病がなければ、こまめな水分補給と、
食事の中で少し塩分を意識して摂取すること。
こまめな水分補給は、100ccくらいでもいいので、
1日のうちに1.5リットルくらいの水分をとりましょう。

水は、常温・白湯が良いです。 コーヒーや緑茶・紅茶などは
カフェインが多く含まれているため、飲んでもカフェインによる
利尿作用により水分が排出されるので、厳密には水分補給にはなりません。

塩分の摂取方法としては、食事に塩を足してもいいですが、
こまめな水分補給で水や白湯を飲むときに ミネラルの多く含まれた
「岩塩」などを水に入れて飲むことで、水分と塩分を摂ることができます。

水分と塩分の摂取は血液の量を保ち、立ちくらみや動悸を和らげる助けになります。

3つ目は『少しでいいので体を動かす』です

少しずつでも体を動かすことも、長い目で見るととても重要です。
いきなり激しい運動はしなくていいです。激しいから効果があるわけでもありません。

座った姿勢や横になった姿勢でのストレッチや軽いトレーニングなど、
「今の体調でもできる範囲」から始めてください。

じっと家にこもるようになると、体は怠くなって重たくなるし、
余計にやる気もでません。 また体を動かすことで代謝も上がるし、
寝られる体になるよう準備をしてくれます。

おすすめの方法は、下にURLを載せていますので、
そちらの動画を見て参考にしながら、体を動かしてみてください。

 

https://youtube.com/shorts/Iv7yptSirlY?feature=share

⭕️さいごに

朝になると体が重くて起き上がれない――
その姿を見守るご家族にとっても、毎日は不安と心配の連続だと思います。

起立性調節障害は、すぐに良くなるものではなく、
波がありながら、少しずつ回復していくことが多い症状です。
だからこそ、焦らず、責めず、
「家族で一緒にできること」を一つずつ積み重ねていくことが、
回復への大切な土台になります。

このブログでご紹介した回復のためにできることは、
ご本人が頑張ることではありますが、
お子さんにストレスのかからない範囲で、
ご家族の方も一緒に取り組んでいく
という形も、
とても大切な関わり方だと考えています。

朝の光を浴びること。
水分と塩分を意識すること。
ほんの少し体を動かすこと。
どれも特別なことではありませんが、
ご家族と一緒に取り組むことで、
「ひとりで頑張らなくていい」という安心感にもつながります。

何より大切なのは、
「この子はサボっているのではなく、回復の途中にいる」
という視点で見守ることです。
ご家族が味方でいてくれることが、
お子さんにとって何よりの安心と力になります。

このページでご紹介した内容が、
朝になると体が重くて起き上がれないお子さんのために、
家族で一緒にできる“回復のためのケア”の一歩
として、
少しでもお役に立てば幸いです。

もし、
ご家庭だけでは不安が強い場合や、なかなか改善が見られない場合は、
ひとりで抱え込まず、専門家に相談することも大切な選択肢です。

きっかけ整体院では、
お子さんの体と自律神経の状態、生活リズムなどを総合的に見ながら、
ご家族と一緒に、回復までの道のりをサポートしていきます。

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