【腰椎椎間板ヘルニア】腰が痛くて、足にしびれを感じる。その痛みや痺れの原因と対処法

こんにちは。三重県桑名市できっかけ整体院を開業しています。院長の近藤俊介です。
「腰が痛くて、足までしびれる…もしかして椎間板ヘルニア?」
こんな不安を抱えながら、検索を重ねてここに辿り着いた方も多いのではないでしょうか。
椎間板ヘルニアと聞くと、
「手術になるのでは」
「もう元の生活には戻れないのでは」
そんなイメージが先に立ってしまいがちです。
でも、まずお伝えしたいのはここです。
[椎間板ヘルニア=一生治らない]ではありません。
臨床の現場で多くの方を診てきましたが、正しい知識を持ち、
体の使い方を見直すことで、日常生活に戻っていかれる方は少なくありません。
今回は、整体の現場で実際によくお話ししている内容をもとに、
専門的になりすぎないよう、できるだけ噛み砕いてお伝えします。
⭕️ 椎間板ヘルニアって、そもそも何?
まずは仕組みから。
背骨は「椎骨(ついこつ)」という骨が、ブロックのように積み重なってできています。
その骨と骨の間にあるのが「椎間板」。
この椎間板は、
・外側:少し硬めの膜
・内側:ゼリー状の柔らかい組織(髄核)
という二層構造になっています。
よく例えるのがあんパンです。
外のパン生地がしっかりしていて、中にあんこが詰まっている。
この構造が、衝撃を吸収するクッションの役割をしています。
ところが年齢や生活習慣の影響で、
・水分が減る
・弾力が落ちる
と、パン生地が弱くなってきます。
すると、中のあんこ(髄核)が外に押し出されてしまう。
これが「椎間板ヘルニア」です。
飛び出した部分が、背骨の後ろを通る神経に触れると、
腰の痛みや、お尻・足のしびれといった症状が出てきます。
⭕️なぜ「片側だけ」痛むことが多いのか
「右足だけしびれる」
「左のお尻から太ももにかけて痛い」
椎間板ヘルニアでは、こうした片側症状がとても多く見られます。
理由はシンプルです。
背骨の真後ろには、後縦靭帯(こうじゅうじんたい)という非常に丈夫な靭帯があります。
これは、椎間板が真後ろに飛び出さないように守ってくれている“安全ベルト”のような存在です。
多くの場合、飛び出した髄核はこの靭帯を越えられず、
左右どちらかに逃げるように出ていきます。
その結果、
片側の神経だけが圧迫され、
片側だけに痛みやしびれが出る、というわけです。
※まれに、この靭帯を突き破って真後ろに出るケースもあり、その場合は両側に症状が出ることもあります。
⭕️椎間板ヘルニアになりやすい人の傾向
統計や臨床経験から、いくつかの傾向が見えてきています。
年齢:30〜50代が中心(特に40代がピーク)
性別:女性より男性に多い
部位:腰の一番下(L4-5、L5-S1)に集中
「若い頃の無理が、今になって出てきた」
そんなケースも決して珍しくありません。

⭕️どんな症状が出るのか
代表的なものを挙げます。
* 腰の痛み
* お尻〜太もも〜ふくらはぎ〜足先にかけての放散痛
* 足に力が入りにくい
* しびれ、感覚の鈍さ
ヘルニアの特徴的な症状
① 体が自然と傾く
痛みを避けるため、無意識に体を傾けて立ったり歩いたりします。
これを「疼痛性側弯」と呼び、ヘルニア側に体が逃げる形になることが多いです。
② 前にかがむ動作がつらい
靴下を履く、床の物を拾う。
日常の何気ない動作が、一気にハードルになります。
③ 咳やくしゃみで症状が増す
腹圧が高まることで椎間板への圧力が増し、
腰や足にズンと痛みが走ることがあります。
⭕️原因は「これ一つ」ではない
「重い物を持ったからヘルニアになった」
そう言われることもありますが、実際にはそれだけではありません。
多くの場合、積み重なった負担の結果として、ある日症状が表に出ます。
身体的な要因
* 重い物を繰り返し扱う
* ソファや座椅子で腰を丸めた座り方(いわゆる仙骨座り)
* 股関節まわりの硬さ、動きの悪さ
見落とされがちな要因
最近は、
* 仕事のストレス
* 不規則な勤務
* プレッシャーの強い環境
こうした心理・社会的な要素も、発症リスクに関わると考えられています。
体は、生活そのものを映す鏡のような存在です。
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⭕️実は、椎間板ヘルニアは「自然に小さくなる」
ここはとても大切なポイントです。
飛び出した椎間板は、半年〜1年ほどかけて自然に吸収されていくことが多い。
これは、きちんと医学的にも確認されています。
体には、不要なものを処理する仕組みがあります。
炎症反応をきっかけに、白血球などが集まり、少しずつ分解・吸収していくのです。
興味深いのは、
症状が出ているヘルニアの方が、吸収されやすいという点。
逆に、痛みのないヘルニアは、そのまま残るケースも少なくありません。
痛みはつらいものですが、
体が「今、対応が必要だ」と判断しているサインとも言えます。

⭕️治療で大切にしたい考え方
ここからは、少し「きっかけ整体院としての考え方」をお話しします。
私たちが治療の現場で、何より大切にしているのは、
「体を動かすことへの不安や怖さを、少しずつ減らしていくこと」です。
痛みやしびれがあると、
「動かすと悪化するんじゃないか」
「この動きはもうできないんじゃないか」
そんな不安が頭をよぎるのは、とても自然な反応です。
ただ、これまで多くの方を診させていただく中で感じるのは、
痛みそのものよりも、“怖さ”が体の動きを止めてしまっているケースが少なくないということです。
動かすのが怖くなる
↓
動かさなくなる
↓
関節や筋肉がさらに硬くなる
↓
結果的に、腰への負担が増える
こうした流れは、決して珍しいものではありません。
だから当院では、
「無理に動かす」ことや
「我慢して頑張る」ことは勧めていません。
まずは、
『これは動かしても大丈夫』
『この範囲なら安心』
そう感じてもらえる体験を積み重ねていくことを大切にしています。
⭕️カギになるのは「腰」ではなく「股関節」
腰が痛いと、どうしても腰ばかりに意識が向きがちです。
しかし実際には、
股関節の動きが小さくなっていることで、
その分を腰が代わりに頑張っているケースが多く見られます。
股関節が本来の役割を果たせなくなる
↓
骨盤や腰が必要以上に動く
↓
椎間板への負担が積み重なる
きっかけ整体院では、
こうした「負担がかかり続けてきた流れ」を丁寧に見ていきます。
腰だけを見るのではなく、
股関節や骨盤、体全体の使われ方を整えていく。
そうすることで、
「腰を守るために、体全体が無理をしている状態」から、
少しずつ抜け出していけると考えています。
⭕️症状の強さによって、取るべき行動は違う
★すぐ専門家に相談してほしいケース
* 強いしびれが続く
* 足に明らかな力の入りにくさがある
* 触れるだけで強く痛む(アロディニア)
この場合は、自己判断せず、医療機関や国家資格者に相談してください。
★比較的軽い場合にできること
* 股関節まわりのストレッチ
* 無理のない範囲での歩行
* 座り方の見直し
* 痛みの出ない動作は続ける
「全部やらなきゃ」ではなく、
できることを、できる範囲でが基本です。

⭕️ さいごに
椎間板ヘルニアは、
決して特別な人だけがなるものではありません。
そして、
「ヘルニア=手術」
「ヘルニア=一生もの」
でもありません。
体は、思っている以上に回復する力を持っています。
正しい知識を知り、
必要以上に怖がらず、
必要なところは専門家の手を借りる。
その積み重ねが、日常生活への復帰につながっていきます。
きっかけ整体院では、
痛みだけを見るのではなく、
そこに至るまでに体にかかってきた負担の流れを大切に考えています。
動かすことへの不安を一つずつほどきながら、
本来の体の動きを取り戻していく。
それが、当院の考える治療です。
