【腰椎すべり症・腰椎ヘルニア・脊柱管狭窄症】50〜60代女性。腰の痛みが原因で姿勢が悪くなる?きれいな姿勢をとれない理由とは

『立ち姿勢、座り姿勢のときに、顔が前に突き出した格好になってしまう。』
『自分では背筋を伸ばして座っているつもりだが、背中や腰が丸くなっていると言われる。』
『理想の姿勢になりたいが腰が痛くて思うようにできない』
今回は、このように姿勢に関してのお悩みを抱えていらっしゃったり、
腰の痛みを理由にきれいな姿勢をとれなくてお困りの方々に、
お悩みを解消していただけるような内容を書かせていただきます。
お時間のある時に、ゆっくりご覧いただければ幸いです。
⭕️はじめに
こんにちは。三重県桑名市できっかけ整体院を開業しております、近藤です。
今回、なぜこのテーマで書かせていただこうと思ったかと言いますと、
最近、腰の痛みを理由にきれいな姿勢をとることができない患者さまが
数名続けて来院されたので、きっと同じようなお悩みを抱えている方が
たくさんいらっしゃるのではないか、と思ったからです。
ご自身もそうですし、ご家族やご友人など、あなたの周りの方で
同じようなお悩みを抱えていらっしゃいましたら、ぜひ今回の内容をお伝えください。
⭕️理想の姿勢

このように横から見た時に、頭から足の外側のくるぶしまで真っ直ぐラインが
引けるような姿勢が理想とされています。
座り姿勢の場合だと、頭から股関節の出っ張っている骨(大転子といいます)
のラインが真っ直ぐの状態が理想とされています。
ですが、何かを理由にその姿勢が保持できなくなる、もしくは
その姿勢をとりたくてもとれない!ということがあります。
こういったケースで来院される方がおられます。
①腰椎ヘルニア・すべり症、脊柱管狭窄症や、その他原因による
腰痛によるもの
②仕事や私生活での不良姿勢の習慣化による骨格の歪みによるもの
があります。
①の疾患の機序について説明させていただきます。
⭕️【腰椎ヘルニア・すべり症・脊柱管狭窄症】の症状

〈腰椎椎間板ヘルニア〉
画像を見ていただくと分かるように、背骨の腰のあたり(腰椎といいます)の
椎骨と椎骨の間にある椎間板と言われる軟骨が何らかの理由で圧迫されてしまい
後ろの方に押し出されてしまいます。
後方には神経が通っているので、押し出された椎間板がその神経を圧迫することにより
痺れなどの症状が引き起こされます。

〈腰椎すべり症〉
[変性性すべり症]
加齢に伴い骨の変性(骨密度の低下など)により椎間関節(背骨の関節)が
不安定な状態になりります。骨盤は正常であれば前傾しているここと、
背骨の腰部分は前方凸の構造に並んでいるため前方へ滑りやすくなっています。
[分離すべり症]
若く激しい運動などをしている男性に特に多い疾患です。
運動などで椎骨の特定の部分に繰り返し負担がかかることで
椎骨の後方部分が分離し椎骨の前方部分がすべります。

〈脊柱管狭窄症〉
加齢などによる椎骨(背骨の骨)の変性や、靭帯・筋肉の変性によって
椎間板(背骨のクッション)が狭くなることで生じる、中高年に多い疾患です。
他にも腰椎椎間板ヘルニアやすべり症などによって椎間板が
圧迫されることで起きることも多い疾患でもあります。
「腰椎椎間板ヘルニア」「腰椎のすべり症」「脊柱管狭窄症」について、
お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、
3つとも発症の仕組み(メカニズム)はよく似ています。
若い世代なのか中高年以上なのか、運動の強度は強いのか弱いのか、
また頻度はどれくらいなのか、といった背景が違うだけで、
繰り返しの負荷によって引き起こされるという点ではほとんど違いはありません。
ですので、もし現在、腰の痛みや腰より下の痺れで最近お悩みになり始めていたり、
以前からお困りになっているという場合は、一度医療機関で、レントゲンやMRIを
撮ってもらい、診断を受けることもおすすめします。
⭕️腰の疾患により姿勢が悪くなる理由について
では、どうして腰椎椎間板ヘルニアやすべり症、脊柱管狭窄症などになると、
理想とされる姿勢をとりたくてもとれないのでしょうか。
先ほどお話ししたように腰の疾患が起きると、椎体や椎間板が変性するため、
腰椎の関節周辺の筋肉や靭帯が緊張し、関節の動きが悪くなります。
腰椎の関節の動きが悪い状態が長い期間続くと、背骨の背中の辺りや、
骨盤の仙腸関節(骨盤の関節)という所、そして股関節の動きにも影響し、
これらの関節の動き(連動性)が悪くなってしまいます。
その結果、腰や背中が丸くなっているから背筋を伸ばそうとしても、
骨盤が立たない(前傾しない)、腰椎の本来の形である少し反った状態を
つくろうとしてもできない、ということで、自然と良くない姿勢になってしまいます。
それ以外の理由として考えられるのは、腰の疾患があると、
骨盤を立てたり腰を反らせたりすると、椎間板の圧迫が強くなったりと
余計な負荷がかかってしまうことで、痛みや痺れが誘発されるためです。
この場合に関しては、無理に姿勢を伸ばす必要はないと考えます。
「痛みが出る」ということは、脳の視点で考えると
「そちらの方向に関節や筋肉などを動かしてほしくない」からという考え方もできます。
ですから、理想の姿勢に近づけようとすると痛みが出てくる場合は、
そういった動きは避けて、痛みの出ない範囲でできるきれいな姿勢を
積極的にとるように心がけましょう。
以上が、腰の疾患があると姿勢が悪くなる理由でした。
⭕️解消法と考え方
▶︎解消法その一
[腰椎のヘルニア・すべり症・脊柱管狭窄症]
に罹って当院に通院してくださっている患者さまで多いケースが
【椅子やソファの背もたれにもたれかかるように座る習慣がある】
【床で足を伸ばして座っている、座椅子で足を伸ばして座ってる】
【長時間のデスクワークで脚を組むことが多い】
少し厳しいことを申し上げるようですが、もし普段からこのような姿勢をとる
習慣がおありの方は、できるだけ早めに改善していただくことを強くおすすめします。
「少しずつ」などと控えめではなく、「できるだけ早く」改善することが大切です。
なぜこのような書き方をするのかと言いますと、この習慣がある方は、
施術をさせていただいても他の方に比べて施術の経過が良くない、
改善するまでに時間がかかってしまうケースが多いからです。
ですから、まずはこういった座り方の習慣から改善していきましょう。
そうやって続けていくうちに、初めは腰をまっすぐ伸ばして座ることが
しんどかったりできなかったのが、だんだんとできるようになっていきますし、
その座り方の方が楽に感じるようになってきます。
▶︎解消法その二
座った状態で、深呼吸をしながらストレッチをする。
〈やり方〉
自然に座った状態で胸の高さに腕を上げ手を組みます。
(5秒くらい息を吐きながら)手を前方を押すように伸ばしながら
肩甲骨あたりの背中を後方に押し出すように丸めます。
次に、鼻から息を吸いながら、手を天井の方に向かって伸ばしていきます。
このときのポイントですが、顔も手と同じように天井を向いていきましょう。
8秒くらいかけて息を吸ったら、組んでいた手を離し、身体の横からゆっくりと
おろしていきます。ゆっくり息を吐きながら手を下ろしてください。
文章ではわかりづらいと思いますので、この方法を解説した動画を載せておきます。
もしよろしければご確認ください。
▶︎考え方
ここからは少し違った視点からの解消法をお伝えします。
「考え方」と聞くと、少し難しそうなことを書いていきそうですが
そんなことはありませんので安心してお読みください。
きれいな姿勢がとれないというのは、場合によっては、
あなた自身の身体を守ろうとしている脳からの指令によるものかもしれません。
どういうことかと言いますと、あなたの生活環境での身体の使い方や、
あなたを取り巻く環境によって変動する気分によって姿勢は変化します。
要するに「環境に適応しようとしてくれている」ということです。
たとえば、先ほどお話しした椎間板ヘルニアの症状によって
腰が伸ばせない場合を考えてみましょう。
腰に異常があるから伸ばさない方が回復しやすいため、
「腰を丸めておきなさい」という脳からの指令が出ているケースもあります。
たとえば、勤めている職場で辛いことが続いていて、
気分が落ち込みがちだったとします。そういった場合、
周囲からの攻撃から身を守るために身体を丸める戦略を選択した結果、
背中や腰が丸くなった姿勢になってしまう、ということも考えられます。
もしかすると、あなたの姿勢がなかなか改善されないのは、
環境に合わせた身体の使い方や、周囲の環境から身を守るために
適応しようとした結果、現在の姿勢に落ち着いているのかもしれません。
こういった知識を持っていると、少し気持ちが楽になりませんか?
「姿勢が良くならないのは自分のせいだ」と自分を責める必要がなくなります。
そういった、ある意味前向きな気持ちでいると、気分も少しずつ良くなってきて、
そのうち呼吸がしやすくなって、全身への血流が促進され栄養が行き渡り、
だんだん身体が良い方向に改善していくこともあります。
※ただし、気をつけていただきたいのは、すべてのケースに
当てはまるわけではないということです。
「良くしよう」「良くなりたいな」という少しの前向きな気持ちを持って、
小さなことでもいいので行動を起こす意識は持っておいてください。
⭕️さいごに
いかがでしたでしょうか。
腰の痛みできれいな姿勢がとれないのは、決してあなただけの
お悩みではありません。同じような症状でお困りの方は少なくありません。
そして、そういった方々が施術を重ねることによって改善し、
症状を抱える前のように、快適な日常生活に戻っていかれる姿を何度も見てきました。
大切なのは、「無理に理想の姿勢を目指さなくても良い」ということです。
あなたの脳は、今のあなたにとって最も負担の少ない姿勢を
選択してくれているのかもしれません。
まずは痛みの出ない範囲で、少しずつ座り方などの習慣を見直していくことから始めてみてください。
もし、
「自分の症状がどれに当てはまるのかわからない」
「解消法はわかっても一人で改善していくのは不安」
「専門的なアドバイスが欲しい」
といった場合には、どうぞお気軽にご相談ください。
実際に拝見させていただければ、あなたの症状に合った具体的な
改善方法をお伝えすることができるかもしれません。
あなたの「きれいな姿勢を取り戻したい」という想いを、
私も一緒にサポートさせていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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