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【四十肩・五十肩】を正しく理解しましょう

 

冬は動こうという気にならないのに、春になると別人のように活動的になる近藤です。
最近ランニングを再開しました!

 

本日のテーマは特に女性にに多い疾患「四十肩・五十肩」についてです。

⚫︎早速ですが、みなさん!こんな経験はありませんか?

  • 医者から「五十肩」と言われたけれど、何が原因なのかわからない
  • 整形外科や整骨院・鍼灸院などに行ったみたが、それぞれ言うことが違うのでどれが本当かわからない
  • 整骨院、鍼灸院、整体院で治療を受けたら、余計に痛みがひどくなった
  • 医者に「動かしていたら治る」と言われたから動かしているが治る兆しが見えない
  • 医者に注射を勧められたので何度か注射を受けたが楽にならなかった
  • 自分に適した治療はどんな治療法なのかわからない

 

これらは肩の痛みを訴えて来られる患者さんからよくお聞きする内容です。
ご自身の身体が実際にこういった症状になったときどのように対処すればいいのか、また今のところこのような症状で困っていない方でも、今後そうならないようにどうすればいいのか、を知識を深めていただけるようお伝えさせていただければと思います。

 

◾️そもそも「五十肩」ってなんなのか?

 

五十肩には正式名称があり、医学的には「肩関節周囲炎」といわれています。
なぜ「五十肩」なのかというと、単純に50代または50代前後で発症される方が多いのでそのように言われているだけです。いわばニックネームのようなものです。

話を戻します。「肩関節周囲炎」ですが、どういう状態になっているのかというと
画像のように「関節包(かんせつほう)」や「上腕骨と鎖骨」の間にある筋肉、「上腕骨」を沿うように走行している筋肉に炎症が起こっている状態のことです。

 

五十肩(もしくは四十肩)だからと言って、その年代になると必ず発症するわけではありません。

・細かい作業をしているからなるわけでもないし
・力仕事をしているから起こるわけでもありません

同じような仕事をしていても、症状が出るヒト出ないヒトがいるわけです。
なので「これが原因だ!」と言える明確な原因がありません。

ですが、ご安心ください。「五十肩」 の治療はそういう厳密な意味での原因を改善しないと治らないものではありません。「五十肩」 で肩に起こっている炎症や癒着による拘縮などを改善すること自体が根本治療になります。

 

◾️五十肩の特徴的な症状は?

 

  • 腕を上げると痛みが出る、硬くて動かしにくい
  • 腕を背中に回すと痛みが出る、硬くて動かしにくい
  • 肩を開くと痛みが出る、硬くて動かしにくい
  • 特に肩の前に痛みが出ることが多い

 

関節包は肩の前にも下にも後ろにも上にもあるわけです。ですから、典型的な症状の特徴は「全方向性の症状」と考えています。そのため、腕を背中に回そうとしても、腕を頭の後ろに回そうとするなど、あらゆる方向への動きで痛みが出たりするわけです。

 

◾️「五十肩」が治るまでにはどのくらいかかる?

 

また「五十肩」 というのは炎症期凍結期回復期という順番で・変化し最終的に改善していくと言われています。最初は強い炎症による痛みがきて、その後、痛みが減って関節がカタくなる(拘縮)、そして、その拘縮も回復していく。という流れです。

これが典型的な「五十肩」 として説明されていますが、この典型的な症状に沿って進んでいく方は必ずしも多いというわけではないんです。強い痛みが長く続いたり、最初から痛みが強くなかったりなど、症状の経過も人によってさまざまです。自然に数ヶ月で回復すると思いきや1年、2年、場合によってはそれ以上の年単位で苦しまれる方もおられます。

 

◾️「五十肩」の治療法

 

炎症期の激しい痛みがある場合は無理に動かしたり、マッサージなどをしてしまうと炎症が悪化し痛みが増強してしまったり、炎症が治るまでの期間が長引いてしまうリスクがあるので、無理には動かさず痛みのない範囲内で動かしながら生活を送ってください。

拘縮期−回復期に入り痛みがやわらいできたら、関節の動かせる範囲を広げていきます。肩甲骨や首や背中の背骨の関節のストレッチなどを行っていきます。初めは「腕を挙げて捻る」のような複雑な動きではなく、後ろに伸ばす、腕を捻るなどのシンプルな動きを繰り返し行い肩関節の動きを改善していきます。

 

◆これは、私個人の見解ですが、「五十肩」の患者さんの背骨の状態を確認させていただくと、背中のあたりの背骨の関節が硬くなり動きが悪くなっている方が多いです。
実際に、「五十肩」の患者さんには背骨の関節の歪みを矯正し動きを改善すると経過が良いので、それが原因ではないにしろ、背骨の矯正を軸に治療をすることが多いです。(お身体の状態によっても治療方法は異なります)

 


 

今回は「四十肩・五十肩」の理解を深めていただけるように書かせていただきました。
というのも、以前来院された患者さんが腕が挙がりにくくなったから自分は「五十肩ではないか?」ということで来院されたんですが、痛みを強くなく、可動域の制限もほとんどない状態だったので、治療をしスッキリして帰っていただいた、という事がありました。

自分の身体に今までなかったような痛みなどの異常が現れると、ネットなどで自分なりに調べ、自分に当てはまりそうな項目を探していくと、何らかの病名に辿り着きます。たとえそれが間違っていたとしても、、、

間違った解釈のまま、「自分は〇〇なんだ」と思い込み生活をしていると、症状が悪化していく可能性が高くなり、気付いたときには治るまでに時間がかかる状態になってしまっている場合もあります。

正しい知識を付けておくことで、そういった困った状況に陥らないように気をつけていただければ幸いです。

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