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本当に健康寿命を伸ばしたい?

以前勤めていた整骨院で、ご高齢で比較的元気ではあるけれど、どちらかと言うと悲観的な患者さん数名に「健康な状態なら何歳まで長生きしたいですか?」と質問してみたことがあったんですが、その答えが衝撃で、ほとんどの方が「長生きはしたくない」という答えだったんです。
「え?健康な状態なんですよ?どこも痛くないんですよ?」と聞き直したんですが、それでもやはり長生きはしたくない!という答えでした。

その理由のほとんどが、「長生きしてても楽しい事がない」だったんです。
なるほど!そういうことか!と思ったのと同時に、なんだか少し切ない気持ちになったのを覚えています。

現在、当院にお越しいただいている患者さんの中にも80歳を超える方が10名程おられます。平均寿命をとうに超えている方達です。
みなさん長生きされていますが、おかしな言い方をしますが決して[長生きしたくて80歳を超えるまで長生きしている人]はいません。
なんなら、ほとんどの方が「長生きしすぎている」と思っておられるくらいです。

みなさん本当に元気なんですが、特別食事に気を付けているわけでもなく、健康を意識して積極的に運動をしているわけでもなく、長生きするために何か特別なことをしておられるかと言うとそうでもありません。

【健康寿命】を伸ばすための方法として、食事・運動は必須項目だと思うんですが、
治療中の会話で普段からそれについて強い意識を持っているわけでもありません。むしろ好きなものを積極的に食べているイメージです。

運動に関しても、どちらかといえばこちらが治療過程のセルフケアとして運動指導をしていても、積極的にはやらないし、すぐに忘れちゃうくらいで、やらなくていいのならやりたくない側の方たちです。

そんな元気な当院の患者さん達には実はある共通点がありまして、それは「いろんな“コト”に興味を持ち実際にやっている」ということです。
花が好きで100以上の鉢を育てている、伝統芸能を習いに行っている、ダンスを習っている、外国語を習っている、旅行に行く、のように、趣味や好きなことに取り組んでおられる!ということです。

実はこれが一番の健康寿命を上げるための方法じゃないかな〜って思ってます。

寝たきり予防や、介護予防のために「健康寿命を伸ばしましょう!」などと言われるようになっていますが、はたしてその方針は本当に正しいのか、当事者の人たちは長生きすることになんの希望も持っていないのに、外野が健康で長生きできるように!と勝手に盛り上がっているだけになっていないのか?と思ったりもします。

健康寿命を伸ばすために、僕たち若い世代ができることというのは、長生きすることに希望を持てていない人、いまの生活に楽しみを見出せずにストレスを感じている人たちに、楽しみを提供できるようなサービスを作ることや、やりたいことにチャレンジしようと思えるような身体の状態、心の状態に整えられる環境を作ることが、本当の意味での健康寿命対策なんじゃないかと思います。

これは、シニア世代の方々に限らず、若い世代の人たちも、今から何か新しいこと、興味はあるがやったことないことなどにチャレンジして
今のうちから心身ともに健康でいられるように予防しておくといいと思います。

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