Blog

長い時間座っていた後の動き出し、朝起きあがろうとした時などに腰が痛む【変形性脊椎症】

朝起きたときや、座りっぱなしの後などの動き出しの時に痛くなる
初めは腰が重かったが、今は背中から腰にかけて全体が重くだるい感じが続いてる
以前より体が硬くなり、腰を反ったり横に曲げたりしにくい

みなさん、こんにちは。三重県桑名市寿町で きっかけ整体院 を開業しています。院長の近藤です。

「時間が経てばそのうちに痛みも引いていくだろう」「動き出しは重いけど動いているうちに重さも感じなくなるから気にしなくて大丈夫だろう」と考えてそのままにしている方も多いのではないでしょうか。
そう思ってそのままにしていたけど、一向に痛みは引いていかないし、むしろ以前よりも痛みが強く感じたり、痛みを感じる範囲が広くなっている気がする、なんて痛みを訴えて来院される方もたくさんおられます。

今回は、そんな痛みの原因を理解し、今以上に痛みが悪化しないように何に気をつければいいのか、について詳しく解説していきますので、前述のような症状でお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。

⭕️慢性的の腰の痛みの原因はいったいなんなの?

慢性的に続く腰や背中全体の痛みやだるさ、動き出しに感じる痛みの正体はいったい何なんでしょう。これらの症状から考えられるのが【変形性脊椎症】です。今回の主訴は腰を中心に痛みを感じているケースが多いので、その場合【変形性腰椎(ようつい)症】といわれます。腰部分の背骨に変形が起きている状態のことをいいます。

★変形性脊椎症とは
変形性脊椎症とは、主に加齢に伴い、背骨(脊椎)の構造(形)が変形してしまう状態、仕事や家事での作業や日頃の不良姿勢により背骨に負担をかけすぎてしまっていたり、経年劣化によって起こる、骨と関節の変形を引き起こす現象です。

⭕️なぜそのようなことになるのか? 発生のメカニズム

私たちの背骨は、クッションの役割をする椎間板と、動きを生み出す椎骨(骨)、そしてその間をつなぐ関節が、非常に精巧に組み合わさってできています。長年の負担や老化により、これらの要素に以下のような変化が起こることで、変形性脊椎症が発生します。

1. クッション(椎間板)の劣化による

椎間板は水分を多く含んで弾力性を保っていますが、加齢によって水分やコラーゲンが徐々に失われ、弾力性が低下します。その結果、椎間板が薄く、硬く扁平につぶれてしまい、クッションとしての機能が低下します。これにより、背骨の安定性が失われ、直接的な負担がかかるようになります。

2. 背骨にトゲ(骨棘)が形成される

椎間板が劣化して不安定になると、体は「これ以上、背骨が動いて損傷しないように」と防御反応を起こします。 椎骨の縁に、異常なトゲのような骨の突出(骨棘:こつきょく)が形成されます。この骨棘が、周囲の神経や組織を刺激したり、背骨の動きを制限したりする原因となります。

3. 関節の摩耗と炎症による肥厚

背骨の裏側にある椎間関節も、不安定な状態で繰り返し動かされることで軟骨がすり減り、炎症を起こします。 関節を包む組織が厚く硬く(肥厚)なり、背骨の可動域が制限されます。この関節の肥厚は、神経の通り道である脊柱管を狭くする原因にもなります。

 《変形を加速させる主な要因》

 

これらの老化・劣化現象を加速させるのが、日常的な背骨の関節や椎間板(クッション)への過度な負担です。

  • 長期間の重労働: 重いものを持ち上げることが多かったり、長時間、中腰や前かがみの姿勢を続けながらの作業は、関節部分や椎間板に大きな圧力をかけることになります。

  • 悪い姿勢の習慣: ソファーや椅子などにもたれかかるように座る姿勢(仙骨座り)や、極端な反り腰、猫背などは、本来の形である背骨のゆるやかなS字カーブを崩し、特定の部位(特に背中と腰の境目)に不均等なストレスを集中させ、変形を早める可能性があります。

このような構造的な変化が起こることで、背骨の不安定性や炎症、筋肉への過度な負担による炎症、神経を圧迫したり引きのばされたりといった刺激が生じ、慢性的な腰の重だるさや痛みといった病態を引き起こします。

⭕️変形性脊椎症のリスクを下げるために日頃からできること

背骨の変形を防ぐために大事なことは「関節・椎間板への負担をかけすぎないことです。「ストレッチをする」「運動をする」などをするのもおすすめなのですが、そういうのってなかなか続けるのって難しいんですよね。それよりも日々の生活の中で、それを気をつけることの方が簡単に始められるし続きやすいので、そちらから始めることをおすすめします!

具体的には、

ソファーや椅子などに、もたれかかるように座る姿勢をとらない

→この座り方は良いことが一つも思い当たらないくらいに、よくない姿勢なので今日からでもやめてほしいです。とはいえ、今までそのような座り方をしてきたのを、いきなり今日からやらない!というのはかなりハードルが高いと思います。なので、まずは知らず知らずのうちに、もたれかかって座ってしまっていることに“気がつく”ことから始めてください!その意識を持てるようになれば、嘘のような話ですが、知らず知らずのうちに、もたれかかって座ることの方がだるいと感じてきます。

2,3,4ヶ月…半年かかってもいいので、少しずつ姿勢を正す習慣を身につけていきましょう。毎日少しずつだけでもそれに気をつけるだけで、背中や腰の関節部分や椎間板への負担を減らすことができるので、背骨の劣化や変形の予防になります。

関節や椎間板に負担がかからないような姿勢や動かし方をする

重たいものを持ち上げる時は、膝を曲げて(90°くらいでもOK)腰を下ろした体勢で持ち上げるようにする。とか、中腰の姿勢での作業が長く続く時は、足を前後にずらして立ってみたり、少しだけ膝を曲げるようにして腰への負担を軽減したりするとか、こまめに腰を伸ばしたり捻ったりして負担が蓄積されないような工夫をしてみてください


⭕️まとめ

朝起きたときの痛み、座りっぱなしの後の動き出しの痛み、背中から腰にかけての重だるさ…これらは、単なる“疲れ”ではなく 変形性脊椎症(変形性腰椎症) によって起きている可能性があります。

背骨は、本来なら椎間板がしっかりとクッションになり、関節がスムーズに動くことで安定しています。しかし、長年の姿勢のクセや加齢で椎間板の水分・コラーゲンが減り、弾力が低下すると、関節が不安定になり、その補強反応として骨棘(トゲ)ができたり、周辺の靭帯が厚く固くなったりします。

これらの変化が積み重なることで、
・動き出しの痛み
・背中〜腰の重だるさ
・体が硬くなる、反れない・曲がらない
といった症状が慢性化していきます。

ただし覚えていただきたいのは、「変形そのものは止められないけれど、進行を遅らせることはできる」ということです。

その進行を遅らせるために、日々の生活の中でできることが、
✔ ソファに寝そべるように座らない
✔ もたれかかる“仙骨座り”を減らす
✔ 重い物を持つときの姿勢を工夫する
✔ 中腰作業を続けるときは膝を軽く曲げる、足を前後に広げる
など、日常の“負担のかかり方”を少しずつ変えることです。

特別な運動やストレッチをいきなり始めなくても大丈夫です。まずは「もたれかかって座っていないかな?」と気づき、気がついたら姿勢を正すだけでOKです。その積み重ねだけでも背骨や椎間板への負担は確実に減らすことができます。痛みは、身体からの大事なサインです。気づいた今日から、少しずつ負担の少ない姿勢や動かし方を習慣にしていきましょう。

変形性脊椎症の痛みは、正しい知識と日々のちょっとした工夫で大きく変わっていきます。もし不安な症状や、気になる痛みが続いているようでしたら、お一人で悩まずご相談ください。

Copyright© kikkake seitaiin All Rights Reserved.