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愛知県東郷町の「こども支援センター」で、育児中のお母さんたちに健康講座を行なってきました。

今回は、3名のママさんに参加していただきました。
新年度になって初めての健康講座ということもあり、参加してくださった全員が初参加でした。
今回のお悩み

首から肩にかけてのコリが強い
生後3ヶ月の赤ちゃんを抱っこする時間が長く、疲れが溜まっている
右の股関節が痛い(車から降りるときの動作など)
左の腰が痛い
痛みはないが、姿勢が悪くなっている気がする

お悩みの症状を解消するためのストレッチを始める前に、まずそれぞれの身体のバランスや歪みを確認しました。

・日頃どのような姿勢で過ごしているか
・身体の使い方の癖
・左右の動きを比較して、どちら側を改善すべきか

これらを確認した上で、どんなストレッチが効果的かを考えていきます。

⭕️【今回行ったストレッチ】

首・肩のコリ、抱っこによる疲れへのアプローチ
育児中は下を向いて作業をすることが多く、スマホの使用も重なることで、
首から背中、ひどい場合は腰まで丸まった姿勢になりやすいです。
このような姿勢が続くと、

・首から鎖骨にかけての筋肉が硬くなる
・巻き肩になる
・腕から手首にかけての筋肉が硬くなる

といった変化が現れます。
また、抱っこの時間が長くなると、

・抱いている側の腕の筋肉が疲労する
・子どもを支えるために、肩甲骨周辺・脇腹・背中の筋肉が硬くなる
・それらの影響で鎖骨や肋骨が下がり、呼吸が浅くなる

といったことも起こりやすくなります。
これらの状態を改善するために、今回は以下のストレッチを行いました。

・内側に捻れて硬くなった腕の筋肉を、外側に捻りながら伸ばして歪みを整える
・四つ這いの姿勢で腕から脇腹までの筋肉を伸ばしながら、深呼吸で肋骨を動かす
・脇から横腹(腰のくびれあたり)を伸ばしながら上体を捻り、
・背中側の筋肉にもストレッチをかける(深呼吸を同時に行い、肩甲骨の動きを改善)

股関節の痛み・左腰の痛みへのアプローチ

「股関節が痛い」とおっしゃっていたママさんは、自宅でよく「横坐り」を
されているとのことでした。左足はあぐら、右膝は内側に捻れた状態の座り方です。

この姿勢が習慣化すると、右の股関節が内側に捻れたまま筋肉が固まってしまいます。
そのため、車から降りるときに足を外側に向けるような動作をすると、
股関節の筋肉が強制的に引っ張られ、動きの制限や痛みにつながっていたと考えられます。

「左腰が痛い」というママさんは、身体のバランスや動作の左右差を確認したところ、
痛みのある左側ではなく、右の股関節の動きが悪く、その周辺の筋肉が硬くなっている
ことがわかりました。右の股関節の捻れを手で整えた状態で腰を捻る動作をして
もらったところ、左腰の痛みが軽減したため、原因は右の股関節にあると考えられます。

これらの検査結果をふまえ、以下のストレッチを行いました。

・股関節前面とお尻の筋肉のストレッチ
・股関節の動きを改善するために、背骨を捻る・丸める・伸ばすストレッチ
(背骨の柔軟性は股関節の動きと密接に関係しています)
・寝返りの動作で身体全体の動きにしなりをつくる
・うつ伏せの体勢で、片側ずつ股関節を広げる体操

ストレッチ後は、身体の歪みや捻る・曲げるといった動作を再確認し、
ストレッチ前と比べてどれだけ動きやすくなったかをチェックしました。
みなさんに効果を実感していただけて、よかったです。

⭕️【講座のさいごに ― 痛みとの向き合い方】

育児中は、腰が痛くなったり、身体がしんどくて動くのがつらくなったりと、
身体に異変を感じる機会が多くあります。
毎日、家事や育児に追われ、わからないことだらけで不安を抱えながら、
肉体的にも精神的にも余裕がない状況で痛みを感じると、気持ちがさらに落ち込みやすくなります。

「このまま悪化したら、子どもの世話ができなくなるかも」
「痛みのせいで、やりたいことが思うように進まない」

時間に余裕があれば大して気にならないような痛みでも、
育児中は過剰に痛く感じたり、不安が強くなってしまうことはよくあります。

だからこそ、最後に「痛みに関する正しい知識と考え方」についてお伝えしました。

「痛み=悪いもの」という考え方を変えていきましょう。

痛みが出る理由は、「身体の動きを止めて、休ませるため」です。
脳が、負担のかかっている部分を回復させようとして、意図的に痛みを発生させています。
つまり痛みとは、場合によっては「頑張りすぎているあなたの身体を守ろうとするSOS信号」なのです。

身体に痛みや痺れを感じたら、「脳からの信号が出ているんだな」と受け取ってみてください。
そう捉えることができると、過度な不安や焦りが和らぎ、落ち着いて対処できるようになります。

深呼吸をしながら、硬くなっているところをゆっくり伸ばす。
心地よいと感じる動きを繰り返すことで、筋肉だけでなく神経的な緊張も緩んでいきます。

それが自律神経のバランスを整えることにつながり、血行の促進、内臓機能の向上、
筋肉への栄養補給へと波及して、身体は自然と回復していきます。

「毎日決まった時間に頑張らなきゃ」と思わなくて大丈夫です。
気づいたときにやってみる」「疲れを感じたら少しだけやってみる

その積み重ねが、疲労が溜まる前に自分でリセットできる習慣へとつながっていきます。

今回参加してくださったママさんたちが、講座を通じて
「身体の変化」を実感してくださったことが、何より嬉しかったです。
育児中の身体のケアは、自分のためだけでなく、大切なお子さんのためにもなります。

「完璧にやらなければ」と気負わず、
まずは今日学んだことをひとつでも日常に取り入れてみてください。

身体が楽になると、心にも少しゆとりが生まれます。みなさんが笑顔で育児を楽しめるよう、
これからも一緒にサポートしていきます。

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