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腰からおしりにかけて痛みとしびれが出る【上殿皮絞扼性(じょうでんひ こうやくせい)神経障害 】

30分以上、座っているとおしりが痺れてくる
歩いているとおしりの外側がズキズキする

このような症状に悩まされていませんか?
もしかすると、それは
上殿皮絞扼性(じょうでんひ こうやくせい)神経障害
という、腰−骨盤あたりにある神経の圧迫によっておきる症状かもしれません。

この記事では、この疾患の起きる原因や症状を
具体的に解説し、現在おなじような痛みやしびれで
悩んでおられる方に、ご自身でもできる解消法、症状が
悪化しないために日頃からできる対策などをご紹介します。

⭕️上殿皮絞扼性神経障害ってどんな疾患?

疾患(しっかん)を説明するにあたり、まずは
上殿皮神経(じょうでんひしんけい)というものが
どこにあるのか、それがなぜ絞扼(こうやく)されるの
かについて説明させていただきます。

◉上殿皮神経ってなに?

上殿皮神経は、背骨の腰の部分からおしりにかけて
走行している神経です。

この神経は「感覚神経」と呼ばれ
筋肉を動かすための神経ではなく、
おしりの皮フの感覚を感じ取るための神経です。

そのため、この上殿皮神経が絞扼されると、
おしりから太ももの外側にかけて、ピリピリとした
痛みや感覚が鈍くなるような症状が現れます。

一方で、筋肉を動かす神経ではないため
「足に力が入らなくなる」といった症状が
出ることがないのが、この疾患の特徴です。

絞扼(こうやく)とは、締め付けられたり、圧迫
されたりして神経が引っ張られる状態のことを言います。

 

⭕️どうして神経障害が起きるの?

腰からお尻に向かって走っている神経(上殿皮神経)は
お尻の筋肉や筋膜が硬くなることで、ズボンのベルトが
かかる骨盤のふち あたりでギュッと締め付けら
れてしまうことがあります。
その結果、お尻や腰にピリピリとした痛みや
しびれが現れます。

「神経が絞扼される」というのは、例えるなら
「畑の野菜に水を撒くホースが、踏まれたり
折れ曲がったりしている状態」です。

●ホース=神経
●水=神経の信号
●畑の野菜=腰やおしりの筋肉

ホースが折れ曲がると水がスムーズに
流れなくなりますよね。
同じように、神経が筋肉や筋膜にギュッと圧迫されると
神経の信号がスムーズに伝わらなくなり、
ピリピリとした痛みやしびれといった不快な症状を
引き起こしてしまうのです。

筋肉や筋膜が硬くなる理由

▶︎長時間の座り姿勢

デスクワークや長距離運転など、毎日のように長時間
座りっぱなしの姿勢が続くと、腰や骨盤が後ろに倒れて
丸くなりやすくなります。この姿勢が定着すると、
腰から骨盤にかけての筋肉や筋膜が引っ張られて硬く
なり、筋肉と骨盤の隙間を走行する神経が絞扼されて
しまうと考えられます。

▶︎中腰で繰り返しの作業を行う

荷物の積み下ろしや、商品棚の品出し、畑作業や庭仕事
など、中腰姿勢での作業や腰を曲げ伸ばしを繰り返す
動作は、背中から腰にかけての筋肉に大きな負担を
かけます。負担が蓄積され筋肉が固くなることが、
神経が絞扼される原因だと考えられます。

▶︎腰椎の圧迫骨折の後遺症

腰椎(背骨の腰の部分)の圧迫骨折を起こすと
骨が潰れて平べったくなります。
すると、積み木のようになっている背骨の
「骨と骨の間」の関節が狭くなります。
背骨が潰れ、関節の隙間が狭くなると前かがみになり
腰が丸くなった姿勢になりやすくなります。

腰が丸くなった状態が定着すると、骨盤の上を通る
上殿皮神経が常に引き伸ばされるようになるため
絞扼性の神経障害につながると考えられます。

▶︎スポーツによる腰への負担

ゴルフ、野球、バドミントン、テニスなどのように
体幹を「捻る(ねじる)」動作を繰り返すスポーツは、
腰から骨盤へとつながる筋肉に大きな負荷をかけます。
疲労が蓄積して筋肉の柔軟性あ失われると、
上殿皮神経が絞扼がされ、痛みやしびれを引き起こ
されることがあります。

▶︎コルセットをよく使っている

慢性的な腰痛やぎっくり腰がクセになり、その不安から
予防のために日常的にコルセットを使用していたり
すると、コルセットにより腰を常に締め付けられている
状態になります。
その締め付けにより、筋肉と骨盤の間を走行している
上殿皮神経が圧迫されてしまい、結果的に神経障害が
引き起こされると考えられます。
また、コルセットによる固定に頼ることで周囲の
筋肉の血流が滞り、筋肉が硬くなってしまうことも
原因の一つと考えられます。

とはいえ、お仕事だったり日常生活動作であれば
これらのような姿勢や動作をとらなければいけない
ので、どうしても負担がかかってしまいます。

ここからは、腰への負担を少しでも軽減できる
ちょっとした方法をご紹介していきます。

⭕️腰への負担を軽減させる方法

◉座り姿勢をこまめに変える

デスクワークや長時間の運転といったような
長時間座っていなければいけません。

私も治療家の仕事ではありますが、ブログを書いたり
事務作業をする時は2時間以上座りっぱなしの時も
週に何度かはあります。
それぐらいの時間でも座っていれば腰周辺が固まって
きてしまいます。
ですから、毎日デスクワークをしておられる方は
腰の筋肉が固まってしまうのも無理もありません。

私も実践している腰痛予防の方法なのですが、

深呼吸をして伸びをする】です。
長時間の座り姿勢は、次第に前かがみの姿勢になり
やすくなるため、腰回りの筋肉もですがお腹の筋肉も
縮まって硬くなります。
お腹の筋肉が硬くなると、腰が丸くなるだけでなく
横隔膜の動きが小さくなり、呼吸が浅くなってしまい
がちです。
呼吸が浅くなると背中が丸くなりやすいため、猫背の
ような姿勢になり、結果的に腰に負担がかかりやすく
なり、腰の筋肉が硬くなる原因となります。

その予防方法として、私は20〜30分に1回くらい
のペースで【深呼吸をしながら伸び】をしています。

やり方
1.まずは、軽く息を吐き「だらん」と
全身の力を抜くようなイメージで背中も腰も
丸くなるような姿勢で座ります。

2.鼻から息を吸いながら、顔は天井の方を向き
両手をバンザイさせるようにして、体全体を
おもいきり伸ばしていきます。
(息を吸う時間は4〜5秒かけます)

3.ゆっくりと息を吐きながら、両手を下ろし
顔も下に向けて、背中と腰を丸めていきます。

4.[2-3]を3回繰り返します。

※ポイント
長時間の座り姿勢などで腰に負担がかかる理由
として、背骨が本来持っている柔軟性の低下が
考えられます。深呼吸をしながら体を伸ばしたり
丸めたりを繰り返すことで背骨の柔軟性を回復
させることができます。

◉硬くなった腰の筋肉を伸ばす方法

おしりの筋肉のストレッチ
▶︎椅子に座ったままできるおしりのストレッチ

・椅子に座り、痛みのある方の足を反対側の
足の上に乗せます。

・そのまま、上体を前屈させていきます。
足を乗せている方のおしりの筋肉の
ストレッチになります。

▶︎床でできるおしりのストレッチ

・画像のような姿勢をとることで、おしりの筋肉
のストレッチになります。

硬くなったおしりの筋をやわらかくすることで
神経の絞扼を緩和させることができます。

おなか(太ももの付け根)のケア

・膝を曲げて腸腰筋あたりに手をあててます

・片方の手は股関節の付け根を押さえたままで
反対の手は膝に下におき、足をお腹側に寄せて
いきます。

これをすることで、おなかの奥の固まっている
筋肉をやわらかくすることができます。
おなかの筋肉が縮んで硬くなると、腰や骨盤が
丸くなる原因となります。
このストレッチをして丸くなった腰を伸ばす
または、丸くならないように予防しておき
ましょう。

⭕️よく似ている症状

上殿皮絞扼性神経障害の症状によく似た
痛みや痺れを伴う症状があります。
それは『坐骨神経痛』です。

この2つの症状の違いで特徴的なのは…

①上殿皮絞扼性経障害は、「力が入りにくい」
「動かしにくい」という運動系の症状は出ませんが
坐骨神経痛は、「足首を動かす力が入りにくい」
という症状がでます。

②上殿皮絞扼性経障害は、骨盤・おしり周辺に
痛みや痺れが出るのに対して
坐骨神経痛は、
腰部→おしり→太もも後面→ふくらはぎ外側→足部
というように広範囲で症状が起こります。

③ズボンのベルトあたりの高さの所に明確に
痛みの部分があれば「上殿皮絞扼性経障害」で
腰からひざ下までで痛みを感じるようなことが
あれば「坐骨神経痛」を疑います。

 

⭕️施術方法(考え方)

上殿皮絞扼性神経障害による、痛みやしびれなどの
症状に対して、当院でどのような施術をするのか
考え方だけ簡単にお話しします。

◆神経の絞扼の原因となっている筋肉を特定し
硬くなっている部分を、やさしい手技でやわらかく
していきます。

◆腰が丸くなっていたり、骨盤が後傾していること
が確認できる場合は、それらの骨格の矯正を目的
とした手技を施し、身体のバランスを整えます。

※身体のバランスを整えるための手技は、
マッサージやストレッチなどではなく、
硬くなっている関節の動きや、体全体のバランスを
整えるための手技を施しております。

⭕️さいごに

仕事やプライベートでも作業、スポーツをしている
ことで腰や骨盤周りの筋肉や筋膜が硬くなり、
知らず知らずのうちに神経を絞扼させ、ある日
突然、腰やおしりを中心とした痛みや痺れを
感じるようになるのが『上殿皮絞扼性神経障害』です

長時間座っていると、ピリピリとした痛みが出たり
歩いていると痛みやしびれがひどくなってくる、
というような症状に悩まされている場合は、
この疾患を疑ってもいいかもしれません。

今日からすぐにでもできる対策方法として、
【深呼吸をしながら伸びをする】があります。
背中や腰を丸めたり伸ばしたりすることで、
背骨の柔軟性がうまれ、腰周辺の筋肉がやわらかく
なるため、神経の絞扼が改善される可能性があります。

ただし、今回ご紹介した方法を試してみても変化を
感じられない場合は、無理をせずお近くの医療機関を
受診して適切な検査を受けることをおすすめします。

この記事が、痛みや痺れでつらい毎日を送られている
皆さまにとって、健康で快適な生活を取り戻す
きっかけとなれば幸いです。

動画でも、ストレッチを紹介していますので
お時間のある時に、ご覧ください。

https://youtu.be/sWWFNg2YC0c?si=yELuVcfRELVuE9wt


[国家資格保有]柔道整復師
院長:近藤 俊介 監修

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