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髪の毛を結ぼうとする時に肩に痛みを感じるのは『腱板損傷』かもしれません

2026.07.29

「洗濯物を干そうと腕を挙げるが痛くて挙がらない」
「髪を結ぶ動作の時に肩に痛みを感じつらい」

このようなお悩みを抱えていませんか?
日常生活や仕事をしてる際の、ふとした動作で
肩に痛みを感じるようなことが続くと
動かすことに抵抗を感じるようになります。

そういった日常の動作ができないように
なってくると、当たり前にできていたことが
できないようになってきます。

趣味で習っていたヨガをするのも、
ピラティスに通うことも
痛くてつらいから
遠ざかってしまいます。

「やりたいことができないようになる」
というのは本当に悲しいことだと思います。

今回の記事では、そのような「腱板損傷」による
肩の痛みでつらく悲しい思いをしている方に
少しでも元気になっていただけるように、
痛みの原因や対処法などを解説させていただきます。

【結論】

腱板損傷の多くは、日々の手作業や力仕事による
「手や腕の使いすぎ」で肩に過度な負担が集中
することが原因です。
肩そのものの問題だけでなく、日常生活での
繰り返し動作によって手首や肘の関節周辺が硬くなり、
そのしわ寄せが肩関節へ蓄積することで筋肉を
傷めてしまいます。回復のためには、無理に痛みを
試すような動作を避け、正しく保護しながら適切に
動かすことが大切です。
手や肘を含めた身体全体の連鎖を整えることで、
痛みの根本的な改善が期待できます。

⭕️腱板損傷ってなんなの?

肩の関節にはいくつか細かな筋肉があります。
肩関節を安定させながら腕をスムーズに
動かすための小さな筋肉の集まりのことを
「腱板」といいます。

腱板が何かしらの理由で傷つくと、
肩が痛くなったり、安定させて腕を動かしたり
することが困難になります。

腱板の傷は、部分的な傷から完全に断裂して
しまうまでの幅があり、傷の程度によっても
痛みの強さや動きの制限に差が出ます。

これが『腱板損傷』です。

主な症状は
⚫︎肩が痛い
⚫︎腕を動かすと痛い
⚫︎後ろに手を回しにくい
⚫︎角度によっては痛みで動かせない
⚫︎夜にうずいて眠れない

などの症状があります。

⭕️どうして腱板が損傷するの?

何かをしたことで肩周辺の筋肉に負荷が
かかり損傷したというものよりも、
日々の繰り返しの動作により、負担が
積み重なったことで起きるものが多いです。

普段あまり力作業をしない人が、
何か重たいものを頑張って持ち上げたりした
時に、腱板を損傷をすることもあります。

他には、スポーツなどをしていて手をついたり、
激しく肩や腕を捻るような動きをした時に
筋肉を傷めるケースもあります。

当院に来られている方の例を挙げると

▶︎スーパーの品出しをしている女性。
商品の入った段ボールを持ち運んで、
その商品を棚に並べる作業を数ヶ月間
繰り返し行っていたら痛くなった。

▶︎バドミントンを週に3日以上の練習を
数ヶ月の間頑張ってやっていたら、
使いすぎにより筋肉を傷めた。

▶︎運送会社に勤めている男性。
小さい荷物から大きい荷物まで
持ち運び、積んだり降ろしたりする
作業を長年続けていて、ある日から
突然腕が痛くて挙がらなくなった。

こういったケースで肩が痛くなり
生活や仕事に支障がでるようになり
受診しに来られることが多いです。

⭕️どのような痛みがあれば腱板損傷なの?

特徴的な症状として、4つご紹介します。

痛みで腕が上がらない
→「腕が動かせない」というより、痛みが出る
ので無意識に動きを止めてしまうという状態

腕を外側にひねる動き(肘を曲げて、手の平を
外側に向ける動き)に力が入らない。

結髪・結帯動作ができない
→髪を結ぶ動作(手を頭の後ろに回す)と
エプロンの紐を結ぶ、ズボンを履く時に手を
後ろに回す動作(手を背中に回す)ができない。
これまで何気なく行っていた日常生活の動作が
できなくなる。

夜に肩がうずく(夜間痛)があります。
→寝返りをうって痛い方の肩が下になったり、
圧迫されたりすると激痛が走ります。
また、夜は静かで痛みに意識が向きやすいこともあり、
「痛くてぐっすり眠れない」「夜中に何度も目が覚める」
という状態が続きます。

⭕️痛くなったらどうすればいいの?

◉「痛くて腕を挙げるのがつらいけど、
動かさないほうがいいの?

このような質問をよく受けます。

基本的な考えとして、痛みがある時は
できるだけ動かさないようにしてください。

動かさないようにする、というのは
捉え方が難しいかもしれません。
例えば、右肩に腱板損傷の痛みがある場合に
右は使わずに左手ばかりを使って生活するように
するというような極端に安静にするのは
あまり望ましくありません。
なぜならば、極端に使わないようにすると
筋力の低下が見られるためです。

物をとる動作、掃除や洗濯などの日常生活の
動きの範囲で、強い痛みを感じない動きであれば
これまで通り動かしておく方が、筋肉の炎症が
引いてから開始する、リハビリの経過がスムーズ
です。

◉「痛みを確認する動作」は行わないように
しましょう

生活していく中で、一番使うのが『手』です。
手を使う動作によっては肩も一緒に動くため
肩に痛みがあることで、手や腕の動きに制限
がかかるケースがあります。
ですので、肩の痛みというのは日常的にとても
ストレスに感じます。

「まだ治らないかな」「挙がるようになったかな」
日々のストレスから1日でも早く解放されたい
という気持ちなどから、このように痛みが引いているか
動かせるかどうか、確認したくなります。

ちょっと無理して腕を挙げてみたり、
どこまで動かせるかと、腕を後ろに回してみたり
そういう確認動作を行い「やっぱり痛いな…」
ということを繰り返していると、
『動かすと痛い』と脳が記憶します。
すると、動かすことに対してこれまで以上に

「動かしたら悪化しそう」と不安になったり
「つらいから動かしたくない」という怖さを感じるように
なるため、肩の動きの制限が強くなったり、長引いて
しまうケースもあります。

生活の中で必要な動きは、強い痛みを感じない
範囲で行っても構いませんが、わざわざ痛みを
確認する動作は行わないように気をつけましょう

悪化しやすいケース
1.腱板の損傷ではなく、断裂している
2.スポーツをしていて活動量が多い
3.重い荷物の運搬の反復作業

こういった場合は、回復までに時間がかかる
可能性が高いです。

▶︎数ヶ月経っても変化が乏しい(改善してない)
▶︎夜間痛の痛みが軽減しない
▶︎日常生活に大きく支障が出ている

もし、あてはまるようでしたら
まだ医療機関で診察を受けておられない方は
早めに受診をしてください。
一度診断を受けている方も、上記にあてはまるようで
あれば、初めの受診時よりも悪化している、
また違う原因があるかもしれませんので、もう一度
医療機関を受診するようにしてください。

悪化したり、損傷の回復が遅い場合は
マッサージを受けたりしても、揉んでもらったり
している間は気持ちがいいかもしれませんが、
それで治ることはほとんどありません。
まずは、医療機関に行くことをおすすめします。

⭕️痛くなった時のセルフケア

腱板損傷は、肩の関節を安定させて腕を動かす
筋肉が損傷または部分的な断裂が起きたことで
生じる痛みです。
筋肉に傷があるのに、無理をして動かすという
行為は、例えば…
擦りむいて傷ができた後に、しばらくして
傷が回復してくると、かさぶたができますよね。
その、かさぶたを剥がしてしまえば傷の治りが
遅くなります。
腱板損傷で肩が痛いのに動かすというのは
このように、かさぶたを剥がして回復を遅らせる
行為と同じようなもので、そういったことは避け
安静にしておくことが基本です。

悪化させないための3つの工夫

腱板損傷がある時期は、肩への負担を少し減らす
工夫をするだけで、痛みの増悪を防ぎ、回復を
早めることができます。

着替えは「痛む側から着て、健康な側から脱ぐ」
服を着るときは痛みのある側の腕から袖を通し、
脱ぐときは痛みのない健康な側の腕から抜くようにします。

高い場所のものは台を使う
腕を肩より高く挙げる動作は、傷ついた腱板に大きな
負担をかけます。無理に手を伸ばさず、足台を使って
目線を高くしてから取るようにしましょう。

夜間痛の対策
「肩を適切な位置に保つ」ことが大切です。
仰向けで寝る場合は、痛む側の「肘の下」から
「手首」にかけて、クッションや折りたたんだタオルを
挟み、少し高さをつくります。こうして肩関節が
落ちないようにすることで、関節に負荷がかかるのを防ぎ、
血流が保たれるので痛みが和らぎ眠りやすくなります。

腱板損傷は、焦って無理に動かしたり痛みを試したりせず、
「正しく保護しながら、できる範囲で動かす」という
絶妙なバランスが回復への一番の近道です。

⭕️実際にあった改善例

先述した腱板損傷になる原因から、なぜ肩の筋肉に
損傷が起きるのかを考えることで、
『腱板損傷』の治療を進めていく上で大事な
施術ポイントがわかります。

それが、「手の関節」と「肘の関節」です。
家事や仕事など日々の生活の中で繰り返し行って
いる作業により、手や肘の関節周辺の筋肉が硬く
なったりしてそれぞれの関節の動きが悪くなります。

その状態で作業を続けていることで、本来であれば
そこまで負担がかからない肩関節にまで小さな負荷が
積み重なってしまい、結果的に肩の筋肉に損傷が
起きることも考えられます。

実際に、腱板損傷の治療で当院に来られている
方に対しても、手や肘の関節の施術を行うことで
1年以上、肩の運動制限があったものが改善され
仕事もストレスなく行えるようになってきたり
大好きなのに、肩の運動制限のせいで制御していた
バドミントンも痛みを気にせず思い切りプレー
できるようになったと喜んでいただけました。

⭕️さいごに

今回のポイントを復習しておきます。

《無駄に痛みを試さない》
「上がらなくなったかな?」と確認する動作は、
脳に痛みを記憶させ悪化の原因になります。
強い痛みが出ない範囲で日常生活を送りましょう。

《日常の工夫とセルフケア》
着替えは「痛む側から着て、健康な側から脱ぐ」、
寝る時は肘の下にクッションを挟むなど、
肩への負担を物理的に減らす工夫が大切です。

《手や肘の負担を減らす》
肩の痛みは、日常的な手作業で手首や肘が硬くなり、
肩へ負担が集中していることが多くあります。
根本原因から整えていくことが改善への近道です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このブログを読んでいただいたことで、
1日でも早く、腱板損傷による肩の痛みが解消され
痛みに悩まされストレスを溜めることなく、
元気で楽しい生活を送れることを、心より
お祈りしております。


[国家資格保有]柔道整復師
院長:近藤 俊介 監修

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