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なかなか改善しない肩こりは睡眠不足の蓄積が原因かもしれません

「睡眠時間はとれているはずなのにスッキリしない」
「マッサージに行っても、翌朝には元通りになっている」

そのような悩みを抱えておられる方は
少なくありません。

実は、その肩こりの原因は、筋肉の疲労や
関節の動きの低下などではなく
毎日の睡眠不足の蓄積が原因かもしれません。

この記事では、なかなか改善されない肩こりと
睡眠不足との関係について、わかりやすく解説
させていただきます。

【結論】

肩こり解消には「7〜8時間睡眠」が最優先!
睡眠が足りないと副交感神経が低下し、
血流や内臓機能が落ちて体が回復しにくくなります。
質も大切ですが、まずは「7〜8時間の睡眠時間」を
確保することが、根本的な肩こり解消への近道です。
さらに、自律神経を整えるために以下の習慣も
意識してみましょう。
朝:起きてすぐ日光を浴びる
日中:週3回、15分程度の軽い運動(ウォーキングなど)
夜:入浴で体を温める/就寝1日前から部屋の明るさを抑える
布団に入ったらスマホを見ない
睡眠不足を解消して、自律神経を整えることが
慢性的な肩こりから抜け出せる近道です。

⭕️なぜ睡眠不足で肩こりになるの?

肩こりの一般的な原因といえば、以下のようなものが
思い浮かぶのではないでしょうか。

首や肩周辺の筋肉の疲労
デスクワークなどによる眼精疲労
猫背やストレートネックなどの不良姿勢

これらは、筋肉に負担がかかり続けて血流が滞ったり、
関節の動きが悪くなったりすることで起こる肩こりです。

しかし、こういった筋肉や姿勢、目の疲れだけが
原因とは限りません。
実は「睡眠不足による自律神経の乱れ」が、
慢性的な肩こりを引き起こす大きな盲点になっているのです。

⭕️自律神経の乱れが体に引き起こす「3つの変化」

睡眠不足が続くと、心身をリラックスさせる「副交感神経」が
十分に働かなくなり、体を活動させる「交感神経」が
過剰に優位になってしまいます。

常にアクセルを踏みっぱなしのような状態になるため、
体には以下のような悪循環が生まれます。

血流の低下(血管の収縮)

交感神経が優位になると、全身の血管が収縮
して狭くなります。これにより血行が悪化し、
筋肉に酸素や栄養がいき届かなくなります。
さらに、疲労物質が筋肉内に溜まってしまうため、
結果として首や肩まわりのこりを引き起こします。

呼吸が浅くなる(気道の収縮と胸郭の緊張)

緊張状態が続くと、無意識のうちに呼吸をコントロール
している自律神経の働きで、気道が狭くなり呼吸が
浅くなります。また、呼吸をサポートする肋骨まわりの
呼吸に関する筋も硬くなるため、肺が広がりにくくなります。
浅い呼吸は酸素不足を招き、筋肉の緊張を強め、肩こりの
原因となります。

内臓機能の低下(胃腸の動きの停滞)

胃や腸などの消化器官は、リラックスしている
(副交感神経が働いている)時に
活発に動く仕組みになっています。
そのため、睡眠不足で緊張状態が続くと
内臓の働きが著しく低下します。
実は、内臓の調子が落ちると、
「内臓体壁反射」(ないぞうたいへきはんしゃ)
という神経との繋がりや、
重くなった内臓を支えようとする姿勢の崩れによって、
背中や肩の筋肉が緊張し、肩こりを悪化させる
ことがあります。

⭕️体と心に影響を与える『睡眠負債』

「しっかり寝たはずなのに、朝起きるのがつらい」
「週末に寝溜めをしているのに、肩こりや疲れが全然とれない」
このような悩みを抱えている方は、
『睡眠負債(すいみんふさい)』が
溜まっているかもしれません。

睡眠負債とは、日々のわずかな睡眠不足がまるで
「借金」のように体に蓄積され、
自分でも気づかないうちに心身の健康や
自己回復力を蝕んでいく状態のことです。

⚪︎わずか「1時間の不足」が大きな借金に…

例えば、あなたに必要な睡眠時間が「7時間」だとします。
仕事や家事で忙しく、毎日「6時間」しか
寝られない日が続いたとしましょう。

▶︎1日あたり:1時間の不足(借金)
▶︎1週間で:7時間の不足
▶︎1ヶ月(4週間)で:28時間の不足

たった1時間の夜更かしや早起きでも、1ヶ月続けば
「まる丸1日以上、全く寝ていない状態」と
同じだけの大きな睡眠の借金を体に
背負わせていることになります。

⚪︎睡眠負債が「慢性肩こり」を引き起こす悪循環

睡眠不足が「負債(借金)」として溜まっていくと、
体には以下のような悪循環が生まれます。

自律神経の不休営業
睡眠中は本来、副交感神経が働いて日中の
疲労を修復する「体のメンテナンス時間」です。
しかし睡眠負債が溜まると、
交感神経(緊張モード)から
副交感神経(リラックスモード)への
切り替えがうまくいかなくなります。

回復力の破綻と筋肉の「コリの固定化」
体が常に緊張状態のまま朝を迎えるため、
夜間に筋肉の疲労や血流がリセットされません。
その結果、日々の肩の緊張(疲れ)が蓄積され
「マッサージを受けても一晩で元のガチガチな
状態に戻ってしまう」という慢性肩こりの
悪循環ができてしまいます。

「週末の寝溜め」では返済できない!
よく「休日に昼まで寝て、これまでの睡眠不足を
解消させよう」とする方がいますが、
実は寝溜めで睡眠負債を解消することはできません。
就寝時間や起床時間がバラバラになると
かえって体内時計(サーカディアンリズム)が狂い、
自律神経のバランスを乱してしまう原因にもなります。
睡眠負債を返す唯一の方法は、
「毎日の睡眠時間を10分ずつ長く確保していき、
正しい生活リズム(同じくらいの時間に起きる・寝る)を
継続していくこと」なのです。

⭕️今日からできる!睡眠負債を返済し、
自律神経を整える「4つの生活習慣」

起床後30分以内に日光を浴びましょう!
→このタイミングに朝日を浴びると「セロトニン」という
幸せホルモンの分泌が促され活動モードのスイッチが
入ります。数十秒〜1分程度でもホルモンを分泌させる
効果はあるといわれています。

また、朝日を浴びてから14〜16時間後に
睡眠ホルモンである「メラトニン」が分泌されるので
質の高い睡眠がとれるようになります。

適度な運動をしましょう
→ 『週2、3回が理想』
・10〜15分程度のウォーキング
・5〜10分程度のラジオ体操やストレッチ
・1〜5分程度のスクワットなどのトレーニング

運動によって一度上げた体温は、時間が経つと
反動で運動前よりも深く下がろうとします。
この「体温が下がる落差」が脳への睡眠シグナルとなり、
スムーズな入眠と深い睡眠(ノンレム睡眠)をもたらします。

お風呂に浸かるようにしましょう
→湯船に浸かって体を温めることで、上がった深部体温が
睡眠シグナルとなり、深い睡眠をもたらします。
就寝の直前に入ると逆効果となるため、入浴のタイミングは
就寝時間の90分前にしましょう。
(22時に寝る場合は、20時30分までには入浴すると
深い睡眠をとることができます)

就寝前の環境を整えましょう
→1時間前から部屋の照明を落としましょう。真っ暗にする
必要はありませんが、灯りの調節ができるのであれば、
薄暗くしてください。暖色系の灯りなどに調節できるので
あれば、それがおすすめです!

そして、絶対に守ってほしいのが、
『布団に入ったらスマホを見ない』です。
ブルーライトにより目が刺激されることや、
▶︎気になる動画を次々に見てしまう
▶︎SNSで「いいね」などをしたりする行為
は、脳を活動的にさせるため、「メラトニン」の効果で
せっかく入眠モードになっていた脳が活動モードに
切り替えられてしまいます。

⭕️睡眠不足による肩こりを解消!寝る前3分のセルフケア

ツボを優しく刺激する

日常生活で知らず知らずのうちに、
表情筋に力が入ったり、パソコンやスマホの使用により
目の周りの筋肉が緊張し、交感神経優位の状態になっています。

攅竹・さんちく
:眉頭の凹んだ部分に人差し指と中指の腹をあて、
外側に向かって優しく皮膚を引き伸ばします。

太陽・たいよう
:目尻と眉尻の中間から少し後ろにある凹みに
人差し指-中指-薬指の腹をあてて、心地よい強さで
クルクルとゆっくり円を描くようにほぐします。

四白・しはく
:黒目のちょうど真下に、骨の縁にある凹みがあります。
そのくぼみに、人差し指と中指の腹で優しく垂直に押します。

⚠️ ポイント
強く押しすぎず、「心地いい」と感じる優しさで
10秒ほど優しく押しあてるのがリラックスできるコツです。

目と首の後ろをホットタオルで温める

首の後ろを温めることで、全身の血流が促進され、
副交感神経のスイッチに切り替えられます。

💡 簡単!電子レンジで作るホットタオルの作り方

フェイスタオルを水で濡らし、固めに絞ります。
おしぼりのようにくるくると巻き、
電子レンジ(500W〜600W)で約30秒〜1分加熱します。

取り出して火傷に注意しながら広げ、ポリ袋に入れます。
適温になったら「目元」または「首の後ろ」にあてて
5〜10分ほど温めます。

ゆっくり深呼吸(腹式呼吸)をする

睡眠不足で肩がこっている方は、交感神経が優位になっている
ため、無意識に呼吸が浅い状態になっています。
深呼吸を行い横隔膜を意識的に動かすことで、副交感神経を
刺激することができます。

▶︎布団に仰向けになり、全身の力を抜きます。
手の平を上に向けて手を広げた状態で寝ころぶ
または、おへそのあたりに両手を置いて寝転びます。

「4秒」かけて鼻からゆっくり息を吸い、お腹をふくらませます。
「8秒」かけて口から細く長く息をはき出し、お腹をへこませます。
これを5回〜8回繰り返します。

「吸う時間」よりも「吐く時間」を長くすることで、
自律神経が静まり、自然と深い眠りに入りやすい状態が整います。

⭕️さいごに

最後まで、お読みいただきありがとうございます。
「肩こり」と聞くと、筋肉の硬さであったり、
日頃の不良姿勢による体のゆがみが原因で起きるもの
だと考えるのが一般的ですが、今回ご紹介したように
睡眠不足・睡眠負債の蓄積により「肩こり」が
引き起こさせることもあります。
整骨院や整体院、鍼灸院などに通って治療をしている
のに、楽にはなるけど根っこからスッキリとした
感じがしない、という場合は、もしかすると
知らず知らずのうちに溜まった、睡眠不足という
「借金」が原因かもしれません。
一度、ご自身の睡眠を見直してみてください。

『理想の睡眠時間』の取り方は、
今日から週毎に
6時間だった睡眠時間を6時間30分に…
6時間30分を7時間に…という具合に
「30分ずつ」早く寝るようにしていってください。
繰り返していくうちに、これ以上寝れなくなり
自然に目が醒めるようになります。
それが7時間なのか8時間なのかは、人それぞれ
違うので正解はありません。

朝起きてから、その日は寝る間も眠たくないし
いつもより作業が捗るし、気分もいい気がする…
そんな感覚があれば、それがあなたの理想の
睡眠時間です。

今回のブログをきっかけに、慢性的な肩こりから解放され
日々の幸福度が高まるお手伝いができれば幸いです。

【この記事を書いた人】
氏名 : 近藤 俊介(こんどう しゅんすけ)

[資格]
・柔道整復師
[施術歴]
・開業前に15年以上、治療の修行
・開業後3年、きっかけ整体院にて施術
[得意分野]
・首や肩の痛み、腰痛、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症
などの慢性的な不調
・小学生から90歳代のご高齢の方まで対応している
痛みのない施術
[治療院]
・きっかけ整体院(三重県桑名市)

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