サンダルを履いて歩いていると膝や腰が痛くなるのはなぜ?

夏が近づいてきましたね。
暑くなってくると、靴を長時間履いて
歩くのは、足が熱いし蒸れるし汗をかく
ため、サンダルを履いて歩く機会が
増える人も多いかと思いいます。
夏の終わり頃から秋にかけて、
原因のよくわからない、膝や腰の痛み
を訴えて来られる方が多くなります。
実は、この原因不明の痛みは
「サンダルを履いて歩く機会が増えた」
ことが、痛みの要因になっていると
考えられます。
今回のブログ記事では、
なぜサンダルを履いて歩いていると
膝や腰などに痛みが出るのか、
そのメカニズムと予防方法をお伝え
させていただきます。
【結論】
サンダルを履いて歩く機会が増えると
正しい歩き方ではなく、足を引きずる
ような歩き方になってしまうため、
足の裏やアキレス腱が硬くなります。
硬くなった状態が続くと、
衝撃を緩衝させるためにある足のアーチも
固くなり、歩いたり踏ん張ったりする
時に足にかかる負荷が大きくなります。
それが、膝周辺や股関節、腰にまで
負荷がかかるようになり痛みが出ること
があります。
サンダルで歩いた後は、足のアーチを
柔らかくするための体操をしたり
暑いけど少し我慢して、たまには靴を
履いて「踵から着いて足の指で蹴る」
という正しい足の使い方、歩き方を
するようにしましょう。
【この記事を書いた人】
氏名 : 近藤 俊介(こんどう しゅんすけ)

[資格]
・柔道整復師
[施術歴]
・開業前に15年以上、治療の修行
・開業後3年、きっかけ整体院にて施術
[得意分野]
・首や肩の痛み、腰痛、椎間板ヘルニア、
脊柱管狭窄症などの慢性的な不調
・小学生から90歳代のご高齢の方まで対応
している痛みのない施術
[治療院]きっかけ整体院
⭕️足のアーチが固くなる仕組み
歩く時の正しい足の使い方は
「踵(やや外側)から地面に着いて
足裏の外側→内側と順番に地面に接地し
足の親指と2本目3本目の足の指くらいで
地面を蹴るようにして足を再び前に出す」

足に合わない靴であったり、
サイズが大きかったり小さかったり、
ハイヒールや革靴を履いたりして
歩いていると、この動きがうまく
できていなくて、『外反母趾』になったり
小指が曲がる『内反小趾(ないはんしょうし)』
になったりする人が多い傾向があります。
サンダルを履いて歩く場合も同じように
歩く時に正しく足の指が使えずに
『外反母趾』などになりやすい傾向が
ありますが、その他にも足に影響を与える
ことがあります。
それが、足の指や足首の動きがうまく
使えていないことで起きる
「足の裏やアキレス腱」といった
筋肉や腱の伸縮性が低下してしまうこと
です。
⭕️なぜ、そのようなことが起きるのでしょうか。
サンダルを履いて歩く時に、靴を履いている
時と同じように足を上げて足を前に出して
歩こうとすると、サンダルが脱げそうに
なりますよね?
なので、サンダルの場合どうしても
足を上げずに引きずるような格好にして
脱げないように歩く足の使い方になって
しまいがちです。
それともう一つの理由として、
サンダルは靴のように、足の親指側にある
衝撃を緩衝するための「縦のアーチ」に沿った
形状をしておらず、“ぺたんこ”なので
足を接地した時に、アーチが崩れてしまい
やすく、
・足裏
・足の指の間
・足首周辺
の筋肉にかかる負担が大きくなりやすく
それが蓄積されることで、
「足の裏やアキレス腱」といった
筋肉や腱が硬くなり、伸縮性が低下して
しまいます。
⭕️膝や腰に痛みが波及する理由
この状態のまま、生活していると
歩く時の正しい足の使い方だからこそ
足のアーチが足にかかる負担を和らげて
足の裏やアキレス腱などの筋肉が固く
なりにくいものが、
負担が蓄積されやすくなり、
その負担がピークに近づいてくると、
膝関節や股関節などの他の関節で
足にかかる衝撃を緩衝させようとする
代償運動が無意識に起こります。
これは脳による「防衛反応」です。
こうした代償運動により
膝や股関節に気が付かない程度の負担が
かかり続けているとも知らずに、
サンダルを履き歩き続けていることで
膝や股関節にも負担を吸収する限界が
きてしまうため、『痛み』を感じるように
なり、
「これ以上足に負担をかけないで!」
という脳からの警告サインが出される
ということです。
⭕️足の裏の筋肉やアキレス腱が硬くなると
起きる足の疾患
◆ 足底筋膜炎(そくていきんまくえん)
サンダルで足のアーチが潰れると、
足裏のクッション(膜)が引き伸ばされ、
歩き始めに踵のあたりに激痛が走ります。
◆ アキレス腱炎(あきれすけんえん)
足を上げて歩けないサンダル生活では、
ふくらはぎから踵に続く腱に負担が集中し、
つま先立ちや歩行時にアキレス腱が痛みます。
◆ モートン病(もーとんびょう)
足の指が使えず横のアーチが潰れると、
足の指の付け根を通る神経が押し潰され、
中指と薬指の間にしびれや痛みが出ます。
◆ 足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん)
足元が内側にベチャッと崩れることで、
内くるぶしの下を通る神経が圧迫され、
足の裏全体にジリジリとしたしびれが出ます。
◆ 中足骨疲労骨折(ちゅうそくこつひろうこっせつ)
底の薄いサンダルでペタペタ歩いていると、
着地の衝撃を足裏で吸収しきれなくなり、
足の甲の骨にヒビが入って腫れ上がります。
◆ セーバー病
(踵骨骨端症・しょうこつこったんしょう)
成長期のお子様が硬いサンダルを履くと、
突っ張ったアキレス腱に踵の骨が引っ張られ、
大好きなスポーツができないほど踵が痛みます。
⭕️膝や腰の痛みで多い症状
サンダルを履いて歩き、足裏やアキレス腱
などの伸縮性が低下することで、膝や腰に
以下のような痛み、症状が起こることが
考えられます。
《ひざの症状》
▶︎膝の裏側が痛い
足首が固くなり、膝に負担がかかることで
関節に炎症が起こっていたり、
膝の裏にある筋肉に疲労ろ蓄積するため。
▶︎しゃがむ時に膝が痛い
アキレス腱が硬くなり、しゃがむ動作の時に
足首の動きが悪くなるため膝の関節にも
制限がかかるため。
▶︎膝の内側が痛い
足のアーチが崩れ荷重が外側にかかる
ようになり、膝から下の部分が外側に
捻れた状態になります。その結果、膝の
内側の靭帯などに負荷がかかるため。
《腰の症状》
▶︎前に屈む時に痛い
▶︎腰から骨盤にかけて痛い
▶︎おしりから太もも裏側に
かけて痛い
▶︎股関節(足の付け根)の
前側が痛い
これらの症状は、
・太もも裏側の筋肉が硬くなる
・骨盤が後ろに倒れるように傾く
・腰椎(腰の骨)の関節が狭くなる
・お腹の深層にある筋肉が硬くなる
といった体全体の「連鎖的な崩れ」が
引き金となって起こると考えられます。
⭕️膝や腰が痛くなる前の予防ケア
足裏のセルフケア(ストレッチ)を
ご紹介します。
とっても簡単ですので、
ぜひやってみてくださいね!
💡 ストレッチの手順
①椅子に座って、片方の足を
反対のももの上に乗せます。
②「足の甲のいちばん高いところ」
(土踏まずの真上あたり)を、
同側の手でしっかりと押さえます。
※左足なら左手、右足なら右手
③反対側の手の指を、足の指の間に
一本ずつ、グッと入れて握り合います。
※手と足で握手をするような形です
④その状態のまま、足の指先を
少し伸ばしながら、
上に向かって反らせていきます。
⑤足の甲を押さえている手は
動かさないように固定したまま、
指先だけを「大きく」回します。
⏱ 回数の目安
外回し(外側への回転):20回
内回し(内側への回転):20回
左右の足、両方とも
同じように行っていきましょう!
⚠️ ストレッチするときのポイント
このストレッチで最も大切なのは、
「足首を一緒に回さないこと」
です。
足の甲(関節)を
手でしっかり固定して、
『指先だけが大きく円を描くように』
回してあげてください。
足のアーチが崩れたり、
このあたりの関節が硬くなると、
体重がかかったときの衝撃が
分散されなくなってしまいます。
その結果、1箇所に負担が集中し、
その負担がやがて、足首やふくらはぎ、
膝の裏、さらには股関節や腰の痛みにまで
繋がってしまうのです。
サンダルを履いて歩く機会が
多い方は、ぜひこのセルフケアを
毎日の習慣にして、痛みの出ない
動ける体をキープしていきましょう!
⭕️さいごに
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
暑い日が続くようになると、
サンダルを履く機会が増える人は
知らず知らずのうちに、足の裏や
アキレス腱に負担が蓄積されて
いきやすくなります。
その小さな負担の積み重ねが、
やがて足だけに留まらず、
膝や腰などの痛みに繋がることが
あるのです。
特に何かをしたわけでもないのに、
膝や腰あたりに痛みを感じるような
ことがあれば、
それは「サンダルを履いて歩く生活」が
原因かもしれません。
これから夏が始まり、
サンダルを履く機会が増えるなと
思っておられる方は、
ぜひ、今回の“予防ケア”を
日々の習慣にしていただき、
夏の終わりから秋口に出てきやすい
膝や腰の痛みを未然に防いでいきましょう。
もし、今すでに痛みなどの症状があったり、
今回の記事に書いたような生活習慣に
心当たりがあって悩んでおられるなら、
原因が分かったことで、少しでも
気持ちが楽になっていただければ
幸いです。
皆様の健康と、笑顔あふれる毎日を
心よりお祈りしております。