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五月病は『甘え』ではない。連休明けに体が鉛のように重くなる、脳のメカニズムとセルフケア

2026.05.01

こんにちは。
三重県桑名市できっかけ整体院を開業しています。
院長の近藤 俊介です。

ゴールデンウィークに入り、
いろんなところへ遊びに出かけたり、
普段はできないようなことをしたり、
ゆっくりと自宅で過ごしたりと
大型連休を満喫されているかと思います。

正月休みから約4ヶ月経ち、
年度末で忙しい日々を過ごし、
新年度になり新たな環境で過ごすようになり
「さあ、これから頑張るぞ」と気合を入れて
頑張っているタイミングで突入する“G.W”

このG.W明けに多い悩みが『五月病』です。
今回の記事では、『五月病』とはなんなのか、
また『五月病』になった時の対処法について
神経の働きなどからメカニズムについて
解説していきます。

【結論】

五月病は「心の弱さ」ではなく、脳の過剰な
ストレスから身を守るために引き起こされる
『シャットダウン』という生理現象です。

「頑張りたいのに頑張れない」
「寝ても寝ても疲れがとれず、とにかく体が重い」
このような状態になるのは、交感神経や
背側迷走神経が優位な状態になっているだけで
決して甘えではありません。
あなたの脳があなたを守ろうとするため
「これ以上は危険だ」とブレーキをかけてくれ
ています。
このブレーキを緩めるには、脳に「安全」で
あると認識させる必要があります。
深呼吸をすると腹側迷走神経が機能し、
リラックスモードに切り替わります。
G.Wが明ける頃、体の調子がいつもと違うな
と感じた場合は、深呼吸をすることから
始めてみましょう。

【この記事を書いた人】
氏名 : 近藤 俊介(こんどう しゅんすけ)

[資格]
・柔道整復師
[施術歴]
・開業前に15年以上、治療の修行
・開業後3年、きっかけ整体院にて施術
[得意分野]
・首や肩の痛み、腰痛、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症
などの慢性的な不調
・小学生から90歳代のご高齢の方まで対応している
痛みのない施術
[治療院]きっかけ整体院

⭕️どんな症状が出ると、五月病なの?

▶︎精神的な症状
・何に対してもやる気が出ない、興味がわかない
・焦りからイライラしたり、過度に不安を感じる

▶︎身体的な症状
・睡眠の異常
・食欲不振、胃腸の不調
・体が鉛のように重い
・休んでも疲れがとれない

▶︎行動の変化
・友人からの誘いを断るようになる
・身なりに対して無頓着になる
・身支度をゆっくりしてしまう

このような症状をよく見受けられます。

⭕️どうして「5月」にだけ?五月病のメカニズム

4月に入り、新しい環境に変わる方もおられるかと
思います。
会社内での異動、引っ越し、転勤、進学、入学
などにより、新たなコミュニティーへ入る人や、
反対に新たな人がコミュニティーに入ってくる
というケースもあります。
新たな環境になると、それに慣れるために
その場所で生きていくために自律神経の一つ
「交感神経」が頑張って働いてくれます。

「職場の人と上手く付き合えるようにしたい」
「責任ある仕事を任せてもらえるようになった
から頑張るぞ」
「新しいクラスの子たちと仲良くしないと」

このように、ずっと気を張った(緊張の糸が
ピンと張った)状態が続きます。
誰だって新年度のスタートでつまづきたくない
ですよね。
こうして交感神経が活動している精神的に
興奮状態のままG.Wに突入します。

休みに入り、家族や親しい友人と過ごしたり
旅行へ行ったりして楽しく過ごしていると
ピンと張っていた緊張の糸が緩み
今度は腹側迷走神経が機能するようになり
リラックスモード(安全)状態になります。

G.Wが終わる頃、現実に引き戻されていきます。
「また頑張らないと…」
「あの緊張感がまた始まるのか…」
「友達付き合い、うまくいくかな…」

緊張状態にあった神経が大型連休で急激に
緩んだところに、また緊張状態に戻さなけ
ればいけない。
頑張らないといけないのは、わかっていても
一度緩んだ緊張に糸を、またピンと張るのは
かなり難しいです。

これは、連休中にリラックスして、脳が安全
と認識した環境で過ごしていたのに、休みが
明けて、また厳しい環境(非安全)に行く
ことを拒絶している反応でもあります。
自律神経の「背側迷走神経」の機能である
『シャットダウン』によるものです。

これらは自律神経の環境に適応しようとする
機能によるもので、【五月病】というのは
このようなメカニズムになっています。

もう一つの原因として『睡眠リズムの乱れ』
が考えられます。
ですが、多くの場合は精神的・心理的な
要因で発症するケースが多いと考えます。

⭕️自律神経について

交感神経や副交感神経というワードは
聞いたことがある人はおられると思うのですが
先述した五月病のメカニズムに出てきたのは
・交感神経(こうかんしんけい)
・腹側迷走神経(ふくそくめいそうしんけい)
・背側迷走神経(はいそくめいそうしんけい)
という聞き馴染みのない言葉です。
実は、腹側迷走神経は
「腹側迷走神経」と「背側迷走神経」
の2種類があり、これらは環境により
どちらかが優位になり、もう一方は機能しない
という感じでバランスをとっています。

五月病のメカニズムを紐解くカギは、
この3つのバランスにあります。

1. 腹側迷走神経(ふくそくめいそうしんけい)
【安全・つながり・リラックス】
人間が「安全だ」と感じているときに働きます。
《働き》
・呼吸や心拍を穏やかに保つ
・表情を豊かにし、他者とのコミュニケーションを
円滑にします。

《五月病との関係》
ゴールデンウィーク中、気心の知れた家族や友人と
リラックスしているときは、この神経が優位になっています。

2. 交感神経(こうかんしんけい)
【戦い・逃走・エネルギー消費】
活動やストレスに対応するための神経です。

《働き》
・心拍数を上げる
・筋肉を緊張させる
・いつでも動ける状態に準備をする

《五月病との関係》
4月の新生活で「頑張ろう!」と気を張っている
ときは、この神経がアクセル全開の状態。
実は、このモードが長く続きすぎると、
神経系は「借金」をしているような疲れを
溜め込んでしまいます。

3. 背側迷走神経(はいそくめいそうしんけい)
【停止・不動・シャットダウン】
最も原始的な神経系で、生命の危機を感じた
ときに働く「最終防衛ライン」です。

《働き》
・身体を動かなくさせる(フリーズ)、
・感覚を麻痺させ、エネルギー消費を最小限に抑える。
→動物が天敵に襲われた時にする「死んだふり」
と同じ状態。

《五月病との関係》
連休明け、「もう一度あの厳しい環境(非安全な場所)
へ戻れ」と命じられた脳が、
「これ以上行ったら壊れてしまう!」
と判断した結果、この背側迷走神経を使って心身を
強制終了(シャットダウン)させてしまうのです。
これが、体が鉛のように重くなる五月病の正体です。

⭕️五月病かも?と思った時のセルフケア

▶︎深呼吸をする
意識的に「ゆっくりと深呼吸をする」
特に吐く息を長く意識して深呼吸をすることで
「今いる環境は安全である」と脳が認識して
腹側迷走神経が働くようになります。

これは、
横隔膜と腹側迷走神経との関連性が強いからです

首から横隔膜に向かって神経が走っているので、
首の筋肉が緊張し、交感神経が優位な状態に
なると、呼吸が浅くなり横隔膜が硬くなります

この緊張状態を緩めるために、ゆっくりと
深呼吸をすることで横隔膜の緊張が緩み
それに伴い、首の筋肉の緊張も緩むので
腹側迷走神経が働き出し、交感神経の活動が
抑制されるようになります。

▶︎グラウンディング(接地感)を取り戻す

床の上で裸足になって立ちます。
足の裏全体で床を踏みしめるように意識し
てください。
ここからはイメージが大事になってきますが
落ち着いて呼吸を繰り返しながら、床と体が
だんだんと一体化していく感覚や
足の裏の『硬さ』や『冷たさ・温かさ』を
ありのままに感じる!というのを感じるよう
にしてみましょう。

「しっかりと地面に足がついている」
「今、自分はここにしっかり存在している」

という皮膚感覚を呼び起こすことで、
自己保有感が戻り、神経系が安定しやすくなります。
その結果、脳が「安全である」と認識し
腹側迷走神経が働くようになります。

▶︎スマホの使用方法を改める

寝る前に、布団に入って横になった状態で
10分、30分と動画やSNSを観たりする習慣が
できてしまうと、
脳が『布団=スマホ(活動)の場所』と
誤学習してしまい睡眠の質が低下しやすく
なります。
また長時間動のスマホ使用で睡眠リズムが
ばらばらになってしまうことで、
自律神経のバランスが崩れやすくなります。

スマホを使用する場合は、布団には入らずに
座ったままにしましょう。
寝転びながらのスマホ使用は、自律神経の
問題に限らず、
・ストレートネック
・首や肩の痛み
・腰の痛み
など、体の歪みに大きく影響を与えます。

⭕️最後に

最後まで、お読みいただき
ありがとうございます。

せっかくの楽しい連休、心からリフレッシュ
して過ごしていただきたいです。
そして連休明けからも、あなたがこれまでと
同じように、自分らしいペースで毎日過ごして
いけることを願っています。

「少し疲れが溜まっているかも」と感じたら、
まずは大きく息を吐き、足裏の感覚に意識を
向けてみてください。
スマホを置いて、自分の身体の声に耳を傾ける
その数分間が、あなたの「安全なモード」へと
導いてくれます。

自律神経の仕組みを知ることは、自分自身を
大切に扱うヒントになります。
この記事が、あなたの健やかな毎日の助けになれば幸いです。

どうぞ素敵なゴールデンウィークをお過ごしください!

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