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【保存版】突然のぎっくり腰…なぜ起きる? いざという時に落ち着いて対処するための知っておきたい話

 

こんにちは。三重県桑名市で きっかけ整体院を開業しています。院長の近藤駿介です

今回は、冬の時期や、年末年始で何かと忙しい時期に
多くなる『ぎっくり腰』について書かせていただきます。

「魔女の一撃」とも称されるぎっくり腰。
その激痛に襲われたとき、
「一体、自分の体に何が起きたんだ?」
「うわ!!やってしまった…!?」
という強い不安に駆られます。

寝返りすらうてず、布団から立ち上がることもやっとで
トイレに行くことすらままならない。

これほどまでの苦痛は、他の部位の怪我ではなかなか経験しません。

このブログでは、バイオメカニクス(生体力学)とエビデンス(医学的根拠)に
基づき、ぎっくり腰の正体について解説していきます。

もし、今後「ぎっくり腰」になった時に、タメになる内容になると思うので
ぜひご覧いただき、いつでも読めるようにしておいてください。

 

⭕️ぎっくり腰(急性腰痛)の原因は何なの?

ぎっくり腰の原因は、「腰の骨が大きくズレるから!」と思われていることが
多いですが、実際には、筋肉・筋膜・靭帯・椎間関節(背骨の関節)といった
部分の損傷が主な原因と考えられています。

▶︎なぜ、ふとした動作で発症するのか?

重いものを持ち上げた瞬間だけでなく、

・くしゃみをしたとき
・椅子から立ち上がったとき
・落ちたものを拾おうとしたとき

といった「日常の何気ない動作」で発症するのがぎっくり腰の特徴です。

これには、腰椎(腰の骨)を支える組織の「耐性の限界」が関係しています。
長年の姿勢不良や疲労の蓄積によって、コップの水が溢れるように

何気ない動作の瞬間の、わずかな負荷がトリガー(引き金)となり
筋肉や筋膜、靭帯などの組織が傷ついてしまうのです。

医学的には、特定の原因を「コレだ」と一つに絞れないことも
多いため、総称して「急性腰痛症」と呼ばれています。

▶︎画像検査に映らない痛み

「病院でレントゲンを撮ってもらっとけど、骨には異常がないと言われました。
でも。こんなに痛いのはなぜですか?」
このような相談を受けることは少なくありません。

痛みがあるのに異常がない、と言われると不安になりますよね。
でも安心してください。

まず、レントゲンは主に「骨」を映すもので、
筋肉や筋膜、靭帯などの組織にできた傷(損傷)は映りません。

しかし、映らないからといって「気のせい」とか「他の病気」でもありません。

急性腰痛は「骨」が原因の痛みではなく筋肉や筋膜。靭帯なので、
レントゲンを撮っても、異常が見つからなかったということです。

⭕️なぜ腰の痛みは「異常」なほど強いのか?

ここで、「なぜ腕や足のケガより痛いのか」という疑問が出てきます。
同じように筋肉や靭帯などを傷めても、ぎっくり腰ほどの激しい痛みを
感じることはほとんどありません。それはいったいなぜでしょうか?

① 圧倒的な「内圧」の差

腰は体の中心にあり、常に上半身の重さを支え続けています。
「ナッケムソン」という整形外科医の研究によれば、

椎間板にかかる圧力は、

「仰向け」を100とした場合、
「直立」で400
「椅子に座っている」600
「前かがみで荷物を持つ」と1100以上

に跳ね上がります。

腕や足の筋肉は、損傷しても「使わない」という選択が比較的容易です。
右足の筋肉を痛めれば左足で代用すればいいので、痛めた足を使わなように
しても生活はできます。

しかし腰は、呼吸一つ、頭をわずかに傾ける動作一つで、
姿勢を制御するために筋肉が働きます。
「構造上、24時間休むことが許されない部位」
であることが、激痛を長引かせ、増幅させる最大の理由です。

② 痛みセンサー(受容器)の密度が3倍

最新の研究では、腰を広く覆う「胸腰筋膜(きょうようきんまく)」には、
一般的な筋肉に比べて約3倍の痛みセンサー(自由神経終末)が存在する
ことがわかっています。

腰は、いわば「全身のセンサーが集まるコントロールセンター」です。
この部位が傷つくことは、脳にとって「生命維持の根幹を揺るがす危機」
として認識されます。そのため、脳は他の部位のケガとは比較にならない
ほどの強烈な痛み(警告音)が起きるわけです。

⭕️ぎっくり腰になった時の『正しい対処法』

立ち上がれない、立っていられないほどの激痛が走った直後は
何よりも炎症を抑えることが最優先です。

▶︎発症直後〜2日間程の過ごし方

一番楽な姿勢で安静にする。
→基本は横向きで寝転ぶ姿勢が楽なケースが多いです。
膝を軽く曲げて、膝の間にクッションなどを挟むことで、
筋肉や靭帯などの損傷部分への負担が軽減され、筋肉の緊張が和らぎます。

アイシング

→患部(痛いところ)が炎症による熱を持っている、あるいは腫れている感覚が
ある場合は、[氷嚢]や[保冷剤をハンカチなどで包んだもの]で
15〜20分ほど冷やします。これにより血管を収縮させて、
痛みの物質が広がるのを抑えます。

③痛み止めの服用
→どうにもならないくらい痛み、数日経っても痛みが軽減しないという場合は
痛みを我慢しないでください。激痛を放置していると、脳が痛みを学習し
慢性化しやすくなる恐れがあります。
痛みが辛い場合は、医師に相談し適切な薬を処方してもらってください。

▶︎動けるようになってきたら

発症直後に比べ、痛みが軽減してきたら
痛くない範囲で少しずつ動かしていきましょう

痛みのピークが過ぎているのにも関わらず、
「また痛くなったらどうしよう」という不安や怖さから
動かさず安静を続けてしまうと、筋力の低下や関節が硬くなります。
また、動かすことへの不安感や恐怖感が日に日に増していくリスクがあり
回復を遅れ、社会復帰までもが遅れてしまいます。

⭕️ぎっくり腰の時にやってはいけないこと

発症直後のマッサージや整体、無理なストレッチ

筋肉などの損傷し炎症が起きている所をグイグイと押す刺激は、傷口を広げる行為
となり、炎症が悪化し、痛みを長引かせる原因になります。
また、痛みを堪えながらのようなストレッチも、筋肉の傷口が広がり炎症を悪化
させてしまうので、「伸ばそう」とはせず、軽く動かす程度にしておきましょう。

 

長時間の入浴

慢性的な肩こりや腰痛などの場合は、患部を温めると楽になることがありますが
ぎっくり腰のように急性の痛みは、炎症を起こしているので入浴し温めると、
炎症が悪化し、腫れがひどくなったりして、あとで痛みに襲われるリスクがあります。
シャワー程度に留めておくのが無難です。


⭕️すぐに病院へ行くべきサイン【レッドフラッグ

ぎっくり腰の9割以上は一定期間が過ぎれば自然に回復しますが、
稀に「重大な疾患」が隠れていることがあります。

以下の症状がある場合は、自己判断せず、すぐに整形外科などの
医療機関を受診してください。

☑️足の力が入らない
(全く入らない、歩くとスリッパが脱げる)

☑️股の間や肛門周りの痺れ・感覚がなくなる

☑️排尿、排便が出にくかったり、漏れたりする

☑️安静にしていて3日以上経っても痛みが全く変わらない

☑️高熱や急激な体重減少を伴う

 

⭕️整骨院や鍼灸院などの専門家を受診するタイミング

発症直後(急性期)の1〜3日間くらいで、炎症がひどく痛みが強い場合は、
マッサージや鍼灸を受けると炎症を悪化させてしまう可能性があります。

「痛くなった直後のことを考えると、痛みはあるが動けるようになってきた」
という段階が、整骨院などを受診するタイミングです。

発症直後から、「痛みはあるがある程度は動ける」という、ぎっくり腰の
パターンの場合は、直後でも施術できることはあるので、受診しても大丈夫ですが
ぎっくり腰ではなく、別の疾患である場合も考えられなくはないので、
整形外科・病院で医師の診察を受けることをおすすめします。
レントゲンやMRI、CTなどの画像診断を受け異常がなければ、
整骨院などで施術を受ける際の安心材料にもなります。

⭕️さいごに

ぎっくり腰は、ある日突然起こる「不運なケガ」のように感じられがちですが、
実際には長い時間をかけて積み重なってきた負担が、限界を超えた結果として
表に現れたものです。

何気ないくしゃみや、立ち上がる動作が引き金になるのは、
その瞬間だけが悪かったのではなく、
それまでの姿勢・体の使い方・疲労の蓄積が、すでに土台として存在していたからです。

強い痛みが出ると、
「もう腰を動かすのが怖い」
「また再発するのではないか」
と、不安が先に立ってしまうのも無理はありません。

しかし、ぎっくり腰の多くは
正しい時期に、正しい対処をすることで回復し、再発も防ぐことが可能です。

大切なのは、
・痛みが出た“その瞬間”だけを見るのではなく
・なぜ、そこに負担が積み重なっていたのか
という背景に目を向けること。

きっかけ整体院では、
「痛みが出ている場所」だけを診るのではなく、
なぜその腰に負担が集中してしまったのか
体の使い方やバランス、生活動作まで含めて確認し、
再び同じ痛みを繰り返さないための身体をつくることを大切にしています。

もし今後、ぎっくり腰になってしまったとき、
あるいは「また起こりそうで不安だ」と感じたときには、
この内容を思い出していただければ幸いです。

 

 

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