40代〜50代に多いお悩み「天気が悪くなると体が重い」“気圧の変化”と自律神経の関係

「雨が降る前の日は、肩が重くて頭がズキズキする」
「台風が近づいてくると、激しい頭痛や肩が凝ったりする」
「天気が悪い日は、なんとなく体がだるくて動きたくない」
そんな”気圧の変化に体がついていかない”という感覚を経験したことはありませんか?実はそれ、気分の問題や気のせいではなく、ちゃんとした理由があります。
天気が悪くなったり、気圧が変化したりする時に感じる”体が重い””頭や肩が痛い”という感覚は、体が気圧の変化を敏感に感じ取っているサインなんです。
体の中にある自律神経が、気圧などの変化に一生懸命対応しようとしているために起きているんです。特に40代〜50代の女性は、更年期によるホルモンバランスの変化も重なり、自律神経の働きが不安定になりやすい時期でもあります。
⭕️気圧が変わると、なぜ体に影響が出るのか?
気圧の変化は、私たちの体にとって”見えないストレス”のようなものです。自分では何もストレスを感じていなくても、体や脳はストレスと感じています。
雨が近づいたり、急に冷え込んだりすると、体はその変化に合わせてさまざまな調整を行います。このとき中心となって働くのが『自律神経』です。
外の環境が変わると、自律神経が血流・体温・呼吸のリズムなどを整えようと頑張ります。でも、気圧の変化や急な気温の変動に対して、その調整が追いつかなくなると、頭痛や肩こり、だるさなどの症状が出ることがあります。
つまり、このような症状が出るのは、気圧や気温などの環境の変化に対して、自律神経による調整が追いついていないということを知らせる体や脳からのサインだということです。
決して”気のせい”ではなく、体がちゃんと反応している証拠なんです。

⭕️自律神経のバランスがいいってどういうこと?
『自律神経』という言葉はよく聞きますが、実際にどう働いているかは意外と知られていません。
自律神経とは、私たちの意思とは関係なく、体の働きを24時間365日、自動で休まずコントロールしてくれている神経です。
たとえば、
- 心臓を動かす
- 呼吸を整える
- 体温を一定に保つ
- 食べ物を消化する
- ホルモンを分泌する
など、私たちが生きていくために欠かせない働きを担ってくれています。
自律神経の2つのスイッチ
この自律神経には、2つのスイッチがあります。
・交感神経:日中や活動しているときに働く
・副交感神経:夜やリラックスしているときに働く
たとえば、朝起きて動き出すときには交感神経のスイッチが入り、体を動かすモードになります。反対に、リラックスできる空間で過ごしていたり、夜にのんびりしているときには、副交感神経のスイッチが入り、体を休めるモードに切り替わります。
⭕️自律神経の理想的な状態をイメージでたとえると
自律神経の働きを”シーソー”で表現される事が多いですが、どちらか一方に固定されるのではなく、その時々の状況に合わせて、必要なときにはスッと動き出し(交感神経優位)、休むときには静かに止まる(副交感神経優位)。そうやって自然に揺れ動くようにスイッチが切り替えられるので、例えるなら「しなやかなブランコ」のようなイメージの方がしっくりくる気がしてます。
「その時々の状況」というのは・・・気圧だったり、気温だったりと、置かれている環境によって切り替えられるということです。
この切り替えがうまくいっていると、天気が変わっても、気圧が変化しても、生活リズムが少し崩れても、体は自然に元の調子に戻ってくれます。逆に、切り替えがうまくいかないと、気圧の変化などに体が対応しきれず、頭痛やだるさといった症状が出やすくなってしまうのです。

⭕️気圧の変化に負けないために日頃からできること
気圧の変化により、頭痛や肩の凝りを感じたり、体が重くなったりする人の中には、「気圧さえ安定してくれれば」と願った人もおられるかもしれませんが、残念ながら気圧の変化がなくなることはありません。
でも、自律神経を整えやすい生活リズムを日頃から意識しておくことで、気圧の変化による影響を抑えられるようにはできます。
具体的な方法
・朝起きたらすぐに、カーテンを開けて朝日を30秒以上浴びる → 朝日を浴びることで、体内時計がリセットされ、自律神経の切り替えがスムーズになります
・寝る前のスマホ利用は控える → やめられない人は、せめて時間を短くしましょう。ショート動画やSNSの「いいね」を押すなどの行為は、交感神経優位になるため睡眠の質を下げてしまいます
・寝る1時間前から、照明の明かりを暗めにする → 暗くしても目は悪くならないと言われています。副交感神経が働きやすくなります。蛍光灯の明かりは明るすぎると、こちらも睡眠の質の低下に繋がります。
・深呼吸や軽いストレッチで、呼吸をゆったりさせる → 強い刺激は入れず、リラックスを意識してください
・少し熱めのお湯に浸かって、体を”休息モード”に切り替える → 入浴は副交感神経を優位にし、体を休めるスイッチを入れてくれます
どれも特別なことではありませんし、よく見聞きする「健康法」だと思います。ですが、こうした「日頃の小さな積み重ね」が、自律神経の働きが良い状態を保つために重要になります。

⭕️まとめ
気圧の変化による不調は、決して「気のせい」ではないですし、あなたの体が悪いからとか、弱いから、ということでもありません。外(環境)の変化に対しての反応は人それぞれです。その反応は、あなたの体が外の変化を感じ取り、体が良い状態を維持できるように、必死にバランスを保とう自律神経が働いてくいる証拠です。その時々の状況に合わせて自律神経がしなやかに働くことで、私たちは季節や天気、気温の変化にもうまく順応できるようになります。
つまり、【自律神経を整える】ということは、環境にうまく順応できる体をつくる!ということ。それができるようになると、気圧の変化が起きても、うまく調整ができるようになるので、見えないストレスに対しても【体・脳】は、今までよりも受けるストレスはずっと少なくなります。
ちょっとした、だるさや頭痛も「天気のせい」と簡単に片付けるのではなく、体が発しているサインとして受け止めてみてください。そのサインに気付き、症状が軽いうちに少しでもケアをしておくだけでも、季節の変わり目が、ずいぶんと過ごしやすくなれると思います。