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花粉症で「肩こり」が悪化する?くしゃみ・鼻水の姿勢が招く負の連鎖

 

今年は花粉が飛ぶ時期が例年に比べて早いそうですね。
当院に来られている患者さまの中にも、すでに
「くしゃみや鼻水が止まらなくてつらい」
「鼻が詰まってぐっすり眠れていない気がする」
「目を取り出して洗いたいぐらいに痒い!」
と切実な悩みを口にされる方が増えています。

実は私自身も、小学生の頃から数年前まで、20年以上もしつこい花粉症に悩まされてきました。
あの鼻のムズムズや頭がボーッとする感覚……本当につらいですよね。
今は不思議と症状が落ち着いているのですが、あの苦しさを知っているからこそ、
今の時期の皆様の表情を見ていると他人事とは思えません。

ですが、整体院で皆様の身体を治療をさせていただいていて感じることがあるので
今回のブログではそれについて書かせていただきます。

「花粉症がつらいのは、鼻や目だけだと思っていませんか?」

実は、この花粉シーズンに入ってから
「急に肩こりや頭痛がひどくなった」「背中がパンパンに張っている」
といった症状で相談してこられる方が増えてきています。
一見関係なさそうな「花粉」と「肩こり」や「背中の張り」ですが、
そこには、今の時期特有の身体の負の連鎖が隠されています。

⭕️花粉症と肩こりや背中の張りの関係(メカニズム)

実は、花粉症によるくしゃみや鼻詰まりといった症状が続くことで、
筋肉がこわばり、背中が丸まっていくという「負の連鎖」が起こります。

■ くしゃみの衝撃は「全身運動」と同じ

1回のくしゃみは、喉やお腹、背中をはじめ、全身の筋肉を一瞬で激しく緊張させる
「全身運動」のようなものです。
1日に数回、それが3〜4日続く程度であれば、体の持つ「回復力」によって
筋肉の緊張は自然に和らいでいきます。

しかし、花粉シーズン中ずっとこの衝撃が続くとどうなるでしょうか?
硬くなった筋肉が回復する暇もなく、次の衝撃が加わり、どんどん負担が蓄積されていきます。
その結果、筋肉は緊張したままの状態で固まってしまうのです。

そして、筋肉は「常に身構えて縮んでいる状態」が癖になってしまいます。

さらに、
縮みっぱなしの筋肉の中では血流が滞り、酸素や栄養が十分に行き渡らない「酸欠状態」に陥ります。

筋肉は酸素が不足すると、柔軟性を失ってさらに硬くなるという性質があります。
そのため、自分自身の力だけでは緩むことができない「ガチガチの塊」へと変わってしまうのです。

その結果、くしゃみで特に負担がかかる
[首・肩・お腹・背中]に、重だるいコリや張りが定着してしまいます。

これが、くしゃみによって特に負担がかかる「首・肩・お腹・背中」のコリや張りの正体です。

▪️鼻詰まりによる口呼吸

さらに、鼻詰まりの影響は「呼吸」の形まで変えてしまいます。
鼻が詰まって苦しくなると、無意識のうちに「口呼吸」が増えますよね。
実はこれが、首こりを悪化させる大きな落とし穴なんです。

本来、理想的な呼吸は「鼻」で行うもの。ですが、口で息を吸おうとすると、
本来は呼吸の「補助」として働くはずの首周りの筋肉(斜角筋や胸鎖乳突筋など)が、
メインで働かざるを得なくなります。

いわば、サブメンバーが無理をして主役を張っている状態。
この無理な呼吸が何千回、何万回と繰り返されることで、
首や肩まわりの筋肉はどんどん酷使され、ガチガチに硬くなってしまうのです。

▪️呼吸の浅さで姿勢が丸くなる

鼻詰まりや口呼吸が続くと、一回の呼吸がどうしても「浅く」なってしまいます。
呼吸が浅くなると、首の筋肉がこわばるだけでなく、
呼吸を支える「横隔膜」や「肺を取り囲む筋肉」までがギュッと縮こまってしまいます。

すると、身体は次のような連鎖反応を起こします。

・頭が前に突き出る(ストレートネック)
・肩が内側に入り込む(巻き肩)
・肋骨が下がり、肺を圧迫する
・背中全体が大きく丸くなる(猫背)

この状態の本当に厄介なところは、
「本人は真っ直ぐ立っている・座っているつもり」なのに、
実際には無意識に背中が丸まってしまっていることです。

「脳」がその丸まった姿勢を「普通」だと誤認し始めると、いよいよ危険信号です。
脳が身体の異変を察知し、耐えきれなくなったところで
しつこい首コリ」「ガチガチの肩」「背中の張り」「ズキズキする頭痛」
といった悲鳴(症状)として現れてくるのです。

⭕️花粉シーズンが終われば体は戻るの?

ここで一つ、知っておいていただきたいことがあります。
それは、花粉の飛散が収まって鼻や目の症状が消えたとしても、その間に身についた
「浅い呼吸」や「丸まった姿勢」の癖は、意識しないとなかなか抜けにくいということです。

「鼻が通るようになったのに、なんだか疲れが取れない」
「肩の重さがずっと続いている」という場合、
身体がまだ「花粉症モード」の窮屈な呼吸・姿勢のまま固まっている可能性があります。

呼吸が浅い状態が当たり前になってしまうと、身体には以下のような不調が起こりやすくなります。

▶︎慢性的な肩こり・頭痛
首まわりの筋肉が常に緊張し、血流が滞りやすくなる

▶︎疲れやすさ
深い呼吸ができないことで、全身に十分な酸素が行き渡りにくくなる

▶︎腰や背中の違和感
丸まった姿勢のしわ寄せが、腰の関節にかかりやすくなる

だからこそ、花粉症が終わるのをじっと待つのではなく、
シーズン中からこまめに身体をリセットしておくことが大切です。

日々の生活の中で、鼻が通ったタイミングに一度大きく深呼吸をしてみたり、
丸まった背中を優しく伸ばしてあげたりする。
そんな小さな意識が、春本番を元気に迎えるための大きな備えになります。

⭕️セルフケア

今回の話しから、根本的に解決法は、「花粉症を治すこと」になるのですが、
それをすぐに治すのは難しいですよね。

今回、紹介させていただくセルフケアは、

・頭が前に突き出る(ストレートネック)
・肩が内側に入り込む(巻き肩)
・肋骨が下がり、肺を圧迫する
・背中全体が大きく丸くなる(猫背)

こういった体にならないように、すでになっている場合は改善できるような
セルフケアです。

🌿「胸郭を広げるねじりストレッチ

【やり方】
① 横向き(側臥位)になります
・下側の膝は軽く曲げる
・上側の膝は90度ほど曲げ、前に出す
(骨盤が後ろに倒れないように)

② 両手を前で合わせます
肩の高さで伸ばします。

③ 上側の腕をゆっくり後ろへ開いていきます
・胸を天井に向けるように
・視線も手を追いかける
・腰はなるべく動かさない

④ 胸が心地よく開いたところで10秒キープ
呼吸は止めずに、鼻から吸って(口または鼻)から吐きます。

⑤ ゆっくり元に戻す
5回繰り返します。
反対側も同様に行います。

【ポイント】
✔ 腰を反らない
✔ 痛みが出るところまで無理に開かない
✔ 呼吸を止めない
✔ 吐く息を長めにする
「胸をひらく」よりも
「肋骨の間に空気を入れる」イメージが大切です。

🌿 横隔膜を動かすストレッチ(呼吸法)
① 鼻から4秒吸う
② お腹をふくらませる
③ (口または鼻)から8秒ゆっくり吐く
④ 5回繰り返す
吐くほうを長めにすると、自律神経が整いやすいです。

🌿 花粉症に効果的なツボとセルフケア

迎香(げいこう)→小鼻の横、ほうれい線の上あたり

【やり方】
人差し指でやさしく押す
5秒押してゆるめる ×5回
痛気持ちいい程度
鼻の通りをサポートします。

印堂(いんどう)→眉と眉の間

【やり方】
やさしく円を描くようにマッサージ
深呼吸しながら30秒

⭕️まとめ

今回は、花粉症によって首・肩のこりや背中の張りが起きる理由、
そして呼吸の変化が姿勢を崩してしまうメカニズムについて解説させていただきました。

もし今、あなたが「花粉症の時期だから仕方ない」と諦めていたり、
身体の重だるさに悩んでいたりするのであれば、まずは家でできる簡単なストレッチや、
ツボを優しく押すセルフケアから始めてみてください。
鼻詰まりやくしゃみのストレスが少し和らぐだけでも、首や肩の緊張はふっと楽になるはずです。

ただ、ここで一つ覚えておいていただきたいのは、花粉症は自己免疫に関わるものであり、
身体の状態も一朝一夕で劇的に変わるわけではない、ということです。

薬を飲めば一時的に鼻水は止まるかもしれませんが、その効果がずっと続くわけではありません。
それと同じように、整体やセルフケアで外から刺激を与えたからといって、
魔法のようにその場ですべてが解決するわけでもありません。

初めのうちは、
「今日はちょっと楽な気がするかな」
「あんまり変化を感じないな」 という、小さな一歩かもしれません。

ですが、その小さなケアの積み重ねこそが、固まった筋肉を解きほぐし、
崩れた姿勢を整える唯一の近道です。

「この辛さを根本から整えて、元気に春を迎えたい」
そう思われた時は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
のブログを読んでいただくことで、少しでもお役に立てることができれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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